エイジングケアに!年齢肌に効果的な
美白化粧品の選び方や使い方のコツとは
美白を考える時、一言でシミと言っても、何でも美白化粧品でケアすればよいわけではありません。美白成分が効くものと、そうでないものがあります。
肌色というと紫外線やメラニンの影響を思い浮かべると思いますが、エイジングケア世代の場合は、それに加えて肌の糖化や血色の色なども実は関係してくるのです。様々な要因が複雑に絡み合って、今の肌があります。エイジングケア世代に必須の美白ケアを見直してみましょう。
そもそも美白とは?エイジングケアで重要な美白のメカニズム
美白というと肌全体を真っ白にしてくれるものと思われがちですが、それは誤解です。紫外線にあたるとつくられるメラニン色素の製造プロセスを、どこかの段階で押えるのが美白成分の働きです。本来の自分自身の肌の色以上、白くすることはできませんし、ニキビ跡の赤みなど、原因がメラニンではない場合も同じく、白くすることはできません(ビタミンC誘導体は有効です)。
美白化粧品とは
美白成分が作用する段階は三段階あり、それぞれに効果を発揮する美白成分があります。
まず紫外線が表皮細胞にあたると、肌の内部を守ろうとして表皮細胞から「エンドセリン」などの情報伝達物質が分泌されます。これらの物質がメラノサイトにメラニンを作る様に指示を出します。ここで有効な美白成分はカモミラET、トラネキサム酸、t-シクロアミノ酸誘導体です。これらは指令物質を抑制する働きがあります。
メラニン色素がつくられ始めると、まずつくられるのが「チロシン」というアミノ酸です。これが「チロシナーゼ」という酸化酵素に働き、メラニン色素へと変化します。ここで有効な美白成分は、アルブチン、コウジ酸、エラグ酸、ルシノール、ビタミンC誘導体、プラセンタエキス、トラネキサム酸、油溶性甘草エキスなどで、チロシナーゼの働きを抑えます。チロシナーゼ自体を減らすのは、リノール酸などです。
そして最後にメラノサイトでつくられたメラニン色素は、表皮細胞へと徐々に運ばれ、ターンオーバーとともに角層へと上っていきます。ここでメラニン色素が排出されないと、シミの原因になります。
そもそも美白とは?エイジングケアで重要な美白のメカニズム
美白化粧品の選び方の基本
美白化粧品には、医薬部外品(医薬品と化粧品の中間のようなもの。何らかの肌への効果が認められているものとして、厚生労働省が認可した成分を使用している)指定の成分が含まれているものと、そうでないものがあります。
人に成分との相性があり効果の出方も異なるので、自分の肌で試しながら選ぶのがポイントです。
エイジングケア世代に効果的な美白化粧品とは
アンチエイジングに特に効果的なのは、ビタミンC誘導体配合の美白化粧品です。これはビタミンCを、リン酸型ビタミンCなど肌に吸収しやすい形に変えたもので、抗酸化作用、ニキビの炎症を抑えてくれます。
同じく抗酸化が期待できるものに、ハーブのカモミールに含まれるカモミラETや、トラネキサム酸などがあります。
医薬部外品では、甘草という漢方薬から抽出した成分である油溶性甘草エキスは、かぶれにくく、ゆらぎがちなエイジング世代のケアにも比較的使用しやすいでしょう。
エイジングケアに効果的な美白化粧品の使い方とは
・美白化粧品の効果的な使い方とは
美白化粧品でいちばん大切なのは一年中使用するということです。毎日のスキンケアに取り入れやすい、さらっとしたテクスチャーのものがおすすめです。マスクやパックも、時々しか使わない場合はあまり意味がありません。美白美容液などを毎日使いつつ、定期的な使用をおすすめします。
美白化粧水や美容液を選ぶ時にチェックしたい成分は、まずレチノールというビタミンA誘導体です。ターンオーバーの促進が、シミを緩和します。しかしターンオーバーが進むと、天然の紫外線予防効果をもつ角質がうすくなるため、レチノールを使っている時はいつも以上に紫外線対策をおこなうべきです。
エイジング世代におすすめ!より美白に近づくケア
美白化粧品だけでなく普段から気を付けるべきことは、どんなものでしょうか。
毎日紫外線を浴びている肌ですが、出来てしまったシミを何とかするのは時間も手間もかかります。美白ケア=予防することが基本なので、紫外線対策は大前提です。日やけ止め化粧品を塗った後は、パウダーファンデーションを重ねましょう。パウダータイプは、とくにUVカット効果が表示されていなくても、すべて紫外線防止効果を持っています。粉体は紫外線散乱剤と似ていて、紫外線をはね返す力があります。また日やけ止めはどうしてもムラになりやすく、くずれても気づきにくいためパウダーファンデーションはそれもカバーしてくれます。
美白効果を高めてくれるピーリングもおすすめです。できてしまったメラニン色素のターンオーバーを促進することで排出しやすくしますが、一緒に美白化粧品だけでは緩和されない老人性色素斑などのシミにも試してみる価値があります。美白成分の浸透も助けるのでボディケアにも取り入れていきたいですね。
エイジングケア世代が美白のために今からできることは、美白化粧品を取り入れることだけではありません。まず顔をこすらないこと。皮膚は強くこすられると攻撃をうけていると防御態勢に入ります。この防御法=メラニン色素の発動なのです。いつも摩擦を受けると、肌はなんとなくくすんでくることもあります。クレンジングクリームはふき取るタイプよりも洗い流すタイプにし、ふき取り化粧水も時々の使用にとどめたいところです。洗顔後に使うタオルもやわらかさにこだわり、水滴をタオルで押さえるようにふきましょう。
ストレスや睡眠不足、ホルモンバランスにも注意しましょう。ストレスでイライラすると、女性でも男性ホルモンが分泌されやすくなりますが、男性ホルモン分泌の指令を出すのは脳下垂体にあって、隣にあるメラニン細胞刺激ホルモンにまで影響を与えやすいといわれています。睡眠不足もまた男性ホルモンを誘発します。
女性ホルモンの黄体ホルモンが増えるとメラノサイトが刺激されるので、生理前の14日くらいは紫外線対策にいつも以上に気をつけましょう。精油の香りには女性ホルモンのバランスを整える作用があるので、アロマテラピーもよいかもしれません。
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