乳液洗顔という洗顔方法をご存知でしょうか。保湿ケア用品の乳液を使って本当に汚れを落とせるのか疑問に思う方もいるでしょう。乳液洗顔が合っているかどうかは、実際に試してみなければわかりません。そこで今回は、乳液洗顔の特徴や方法、コツなどについて詳しくご紹介します。
乳液洗顔とは?
乳液洗顔とは、洗顔料の代わりに乳液を使う洗顔方法です。乳液に含まれる保湿成分によって、肌のうるおいを保ちながら肌表面の汚れと、毛穴に詰まった汚れをやさしく落とすといわれています。
乳液には、洗顔料に含まれている界面活性剤は使用していないため、洗顔料よりは汚れを落とす力は劣るでしょう。
乳液洗顔の特徴
乳液洗顔を試してみる前に、その特徴を確認しておきましょう。
毛穴につまった汚れをオフできる
乳液に含まれる成分は商品によって異なりますが、保湿成分や油分、美白成分などが含まれています。油分が毛穴につまった汚れになじみ、すっきりと洗い流してくれるといわれています。
ターンオーバーを促し肌全体のキメを整える
乳液には、保湿成分が含まれているため、肌のうるおいを保ちつつ汚れを落とせるといわれています。肌のうるおいが保たれることで、ターンオーバーによい影響を与えられ、健やかな肌へと導ける可能性があるのです。
ターンオーバーの正常化によって肌全体のキメが整うことも期待できます。
保湿効果
乳液そのものに保湿効果があるため、乳液洗顔によって肌にうるおいを与えられます。洗顔料を使うと、洗い上がりがつっぱる方もいるでしょう。しかし乳液洗顔であれば、洗い上がりがつっぱることもありません。もちろん乳液洗顔であっても、洗った後は保湿ケアが必要です。
乳液洗顔のやり方
乳液洗顔の方法を間違えると、肌に負担がかかります。乳液洗顔の方法は次のとおりです。
(1)乳液を多めに手にとる
乳液は洗顔料の泡とは違い、少量では顔全体をカバーできません。乳液は多めに手にとりましょう。
(2)顔全体に広げる
通常の洗顔と同じく、顔の広いところに塗ってから顔全体に広げましょう。このとき、肌を摩擦しないことが大切です。爪を立てたり、こすったりしないようにしましょう。
(3)頬やおでこなど広い部分を中心に汚れをオフ
頬やおでこなど、広い部分にしっかり塗り込んで、毛穴の汚れを取り除きましょう。小鼻、目や口の周りなど、細かいところも洗ってください。
(4)ざらつきが気になる箇所をやさしくマッサージ
ざらつくところには、古い角質が溜まっている可能性があります。乳液洗顔では、古い角質もオフできるので、ざらつきが気になるところをやさしくマッサージしましょう。
(5)ぬるま湯で丁寧に洗い流す
乳液は、ぬるま湯で丁寧に洗い流しましょう。乳液と汚れが混ざっているため、すすぎが不十分だと肌トラブルが起きてしまいます。
(6)普段のスキンケアを行う
乳液洗顔後は、通常どおり保湿ケアをしましょう。通常の洗顔後と同じく、化粧水、美容液、乳液、クリームの順で保湿ケアをしてください。
毎日洗顔してもOK?乳液洗顔をする際のコツについて
乳液洗顔は毎日しても問題ないのか、何に注意が必要なのかなど、さまざまなことが気になるのではないでしょうか。乳液洗顔の際のコツを詳しくみていきましょう。
乳液はたっぷり使う
乳液がもったいないと思って少量しか使わない場合、汚れを十分に落とせません。そのような洗顔を続けていると、肌トラブルが起こりやすくなることも。乳液は、たっぷり使うことを意識してください。
洗顔後のケアをきちんと行う
乳液で洗っても、肌の水分と油分は減少しています。そのため、乳液洗顔後も通常どおりに保湿ケアをすることが大切です。
乾燥が気になるときのみ行う
乳液洗顔は、毎日は避けた方がよいでしょう。やはり、通常の洗顔よりも洗浄力が弱いため、毎日続けると次第に汚れが蓄積しやすくなることも。過剰な皮脂や古い角質によってニキビや赤みなどの原因になる可能性があります。
洗顔後の乾燥が気になるときにだけ、乳液洗顔をして肌を休ませましょう。
乳液洗顔に使用する乳液を選ぶポイントを紹介
乳液洗顔に使用する乳液は、ふだんのスキンケアに使っているものとは別途用意した方がよい場合があります。乳液洗顔に適した乳液の選び方について、詳しくみていきましょう。
保湿力のあるもの
肌にうるおいを与えながら汚れを落とすことが目的のため、保湿力に優れた乳液を選びましょう。ヒアルロン酸やセラミドなどが含まれた乳液がおすすめです。
たっぷり使用できる手ごろな価格のもの
乳液洗顔には、乳液をたっぷりと使います。気がねなく乳液洗顔ができるように、手ごろな価格の乳液を選びましょう。ただし、保湿力が低かったり肌への刺激が強かったりしては元も子もありません。
自分の肌に合ったうえで、低コストな乳液を選びましょう。
刺激になる成分が少ないもの
肌への負担が大きい成分ができるだけ含まれていない乳液を選ぶことが大切です。たとえば、アルコールやパラベン、人工着色料が肌に刺激を与えるケースがあります。ただし、すべての人の肌に負担を与えるわけではないため、添加物が含まれているからといって、候補から外す必要はありません。
まずは、サンプルを使って乳液洗顔をしてみてはいかがでしょうか。肌トラブルが起こることなく使える乳液をピックアップして、自分に合った乳液を選びましょう。
まとめ
乳液洗顔は、洗顔料の代わりに乳液を使うことで、肌を保湿しながら汚れを落とす洗顔方法です。ただし、通常の洗顔と比べて汚れを落とす力が弱いため、乾燥が気になるときにだけ行いましょう。また、自分の肌に合った乳液の中から、低コストなものを選ぶことが大切です。乳液洗顔を正しく取り入れて、健やかな肌をキープしましょう。