敏感肌ってどんな肌?
「自称・敏感肌」は減少している
実は「敏感肌」の定義は変化してします。
この言葉が一般的に使われ始めた頃は、「自分は敏感肌だ」という人が多数いました。
ですが、ここ数年の認識は、「一年中トラブルが起こる肌のこと=敏感肌」と考える人が多くなり、 「敏感肌だ」と病院を訪れる人は減少しています。
これは、自分の皮膚に対し、「常にではなく、たまにトラブルが起こる」などと、 客観視する意識が出てきたからだと思います。
敏感状態と深く関わっている「バリア機能」
皮膚には「バリア機能」があり、2つの役割を果たしています。
ひとつめは、外部からの刺激や異物の侵入から体を守ること。
もうひとつは、体内から水分が蒸散するのを防ぐことです。
この機能が低下してしまうと肌が敏感状態になり、ひどい場合には皮膚の病気につながります。
バリア機能が低下すると、表皮の一番外側で外界と接している「角層」が一時的に不安定な状態になり、 乾燥、汗、摩擦、紫外線など外部刺激を受けやすくなってしまいます。
さらに、体内の水分をとどめておくことができなくなり、 乾燥し、肌の油水分バランスが乱れてしまいます。
バリア機能が低下する原因は?
バリア機能が低下する一番の要因は「乾燥」です。
外気の乾燥、夏のエアコンによる乾燥はもちろんですが、 現代女性は、ホルモンバランスやストレスなどの影響で、肌が水分不足になりがちです。
これがバリア機能の低下につながり、肌トラブルが起こりやすい状況になっていると言えるでしょう。