クレンジング難民必見! オイルクレンジングの選び方と使い方講座

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洗浄力が高く、濃いめのメイクもサッと落とせるオイルクレンジングは、落とす力が強い分、肌への負担が大きいといわていれます。しかし、メイクをしっかり落とせるので洗い残しがなく、汚れが肌に蓄積するのを防ぐというメリットもあります。自分に合ったアイテムを選んで、正しい使い方をマスターすれば、オイルクレンジングは肌の味方になってくれるはずです。

自分に合ったクレンジングの選び方って?

●なぜクレンジングをしないといけないの?

「洗顔料だけではダメなの?」そんな疑問をお持ちの方もいらっしゃるでしょう。油料理をのせたお皿を水だけで洗うと、ベタベタが残って汚れがしっかり落ち切れなかったことはありませんか?  クレンジングも同じで、メイクアップ料は油性ですから、水だけではメイクをきちんと落とせません。そこで必要となるのが、油性のメイクアップ料をサッと浮き上がらせて落とすクレンジングです。メイクをしたら、クレンジングで落とすこと、これが正しいスキンケアの第一歩です

●まずは肌タイプを見極める

クレンジング料にはさまざまな種類があります。どれを選ぶかは、自分の肌状態やメイクの濃さなどに合わせて使い分けるといいでしょう。

肌タイプをセルフチェック。あくまで自己判断ですので、気になる場合はクリニックや化粧品カウンターなどで、再度チェックしてもらってください。

【普通肌】

洗顔後に何もつけなくてもつっぱり感がなく、額や頰の脂っぽさは特に気にならない。ライフスタイルやメイクの濃さに合わせて、使いやすいクレンジング料を選びましょう。

【乾燥肌】

洗顔後に何もつけないと顔全体がつっぱり感やひりつきを感じ、粉をふいたような状態になることもある。クリームや乳液タイプのクレンジング料を使ってみましょう。

【オイリー肌】

洗顔後に何もつけなくてもつっぱり感はないが、額や頰が脂っぽくニキビができやすい。さっぱりとした洗い上がりのクレンジング料を使ってみましょう。

【混合肌】

洗顔後に何もつけないと目元や口元に部分的なつっぱり感があり、額や鼻の部分だけ脂っぽさが気になる。クレンジングの正しい使用方法をもう一度チェックしてみましょう。

【敏感肌】

洗顔後に何もつけないとつっぱり感だけでなく、ひりつきやかゆみがある。季節や体調の変化で肌が揺らぎやすく、刺激に弱い。マイルドなクレンジング料を使ってみましょう。

●クレンジング料の選び方。その種類と特徴を解説

クレンジング料の選び方。その種類と特徴を解説

クレンジングと一言でいっても形状はさまざまです。オイル、ジェル、クリーム、ミルク、バーム、シートタイプといった種類別に、特徴を説明します。

【オイルタイプ】

油分の多いオイルタイプは、濃いめのメイクもスルッと落とせます。ただし、洗浄力が強い分、肌への負担になることもあるので、選ぶ時は注意が必要です。一方で、素早く落とせる分、肌に洗浄料をのせている時間が少なく、摩擦も軽減できるため、肌への刺激が少ないともいえます。

【ジェルタイプ】

トロンとしたゼリーのようなみずみずしい感触が特徴で、クッション性のある柔らかいテクスチャーでクレンジング中の摩擦を軽減します。白濁したジェル(乳化タイプ)はクリームタイプに近く、比較的肌に優しいが洗浄力は弱いので薄づきメイクの方にオススメです。透明タイプはさっぱりとした洗い上がりなので、オイリー肌など脂っぽさが気になる方にオススメです。

【クリームタイプ】

適度な油分で、潤いをキープしながらしっとり洗い上げるので、比較的肌への負担が少ないといわれています。こっくりとした濃厚なテクスチャーでクレンジング中の摩擦が軽減されるので、エイジングが気になる肌や乾燥肌にオススメです。

【ミルクタイプ】

水分が多くなめらかな使い心地が特徴で、洗浄力が比較的弱く、肌への負担が少ないといわれています。潤いを残しながらメイクを穏やかにオフできるので、ナチュラメイクの方にオススメです。

【バームタイプ】

半固形のバーム状で、肌になじませるうちにオイルのようなスルスルとしたテクスチャーに変化します。マッサージしながらクレンジングができると人気がありますが、摩擦による肌への負担も考えられるので、使用方法には注意が必要です。敏感肌の方は肌の状態をみながら使い分けたほうがいいかもしれません。

【シートタイプ】

洗浄力が強く、拭き取りによる摩擦が肌への負担になりやすいので、デイリーでの使用はあまりオススメしません。ただし、忙しいときや旅行中など、一時的に使用するには便利な形状なので上手に活用しましょう。

正しいオイルクレンジングの方法

正しいオイルクレンジングの方法

●オイルクレンジングの使い方と手順

油性のメイクアップ料を使ったらクレンジングは必須です。もちろん、クレンジング後は洗顔料でダブル洗顔をしましょう。正しいクレンジング&洗顔方法は、美肌を守る大事なケアのひとつです。オイルクレンジングの正しい使い方と手順を、ここできちんとマスターしましょう。

①落ちにくいポイントメイクは先に落としておく。

オイルクレンジングを使用する前に、ウォータープルーフタイプのポイントメイクは、専用のリムーバーで先に落としておきましょう。

②手を洗って清潔にしてから、乾いた手のひらに適量のオイルクレンジングをとる。

商品によっては、「濡れた手でも使える」「お風呂場でもOK」という表示がありますが、できるだけ水分のついていない乾いた手で使ったほうが、肌に負担をかけずスピーディにメイクを落とせます。

③Tゾーンからのせて、顔全体になじませる

顔の中でも比較的皮膚が厚いTゾーン(額から鼻の部分)から先にオイルクレンジングをのせていきます。指の腹で優しくメイクとなじませながら、頰へ伸ばしていきましょう。

④目元や口元は最後になじませる

皮膚が薄い目元や口元などの細かい部分は、特に優しく丁寧にオイルクレンジングを伸ばします。先に専用リムーバーでポイントメイクを落としているので、ここはささっと、肌に負担をかけないように行いましょう。

⑤ぬるま湯で洗い流す

人肌くらいのぬるま湯で手早く洗い流します。多少ベタつきがあっても、次の洗顔料で落とせば問題ありません。

●オイルクレンジングを使う時のやりがちなNGポイント

・ゴシゴシこする→摩擦が肌を傷める原因になります
・オイルクレンジングを少量しか使わない→摩擦が起きやすくなる原因になります
・時間をかけすぎる→洗浄料を肌にのせる時間が長ければ長いほど肌に負担がかかります
・冷水や熱湯ですすぐ→冷たすぎる水は汚れが落ちにくく、熱すぎるお湯は肌の乾燥を招きます

●オイルクレンジングの乳化について

オイルクレンジングの主な成分は、油分と界面活性剤です。界面活性剤については後ほど説明しますが、この界面活性剤が水と油をなじませる橋渡し役をします。オイルクレンジングを肌に伸ばすと白く膜がかかったような状態になります。これが「乳化」といわれる現象です。

オイルクレンジングのウソ・ホント

オイルクレンジングのウソ・ホント

●界面活性剤について

そもそもクレンジング料は、主に油分と界面活性剤で構成されています。界面活性剤は、水と油をなじませるためのつなぎ役としてクレンジング料には必要不可欠な成分です。オイルクレンジングを肌になじませた瞬間、白く乳化するのは、界面活性剤によって水と油が混ざりあった証です。油、水、界面活性剤の配合量を変えれば、クレンジング料の形状も変わります。

●よく落ちるけど肌に負担がかかるってホント?

オイルクレンジングはミルクやクリーム、ジェルタイプなどに比べて界面活性剤が多く配合されているため、洗浄力が強く、必要な皮脂や肌の潤い成分を取りすぎてしまうことがあるといわれています。しかし、早く乳化する分、濃いめのメイクもスピーディに落とせるのがオイルクレンジングのメリット。つまり、オイルクレンジングは、洗浄力が強く肌への負担が大きいのですが、メイクを素早く落とせるので肌への摩擦は最小限に抑えられ、洗浄成分をのせている時間も短いといえます。オイルクレンジングの特性をきちんと理解して正しく使えば、デメリットがメリットに変わることもあるのです。

●オイルクレンジングの代用は可能?

界面活性剤が肌に良くないからほかのオイルで代用したい、また、食用のオリーブオイルやシードオイル、ココナッツオイルなどをクレンジングに使っているという話を耳にします。これはあまりおすすめできません。食用のオイルは、味や香りにこだわって作っています。そのためオイルの中に微細な繊維などが残っていることがあり、それが肌に刺激となる可能性があります。また、椿油などのヘアケア用オイルにクレンジング可と表記されている場合は代用可能です。ただし、バッチリメイクの方やリキッドファンデーションを塗っている方は、メイク汚れが肌に残りやすく、黒ずみやくすみ、色素沈着の原因となるので、通常のクレンジング料できちんとメイクを落としてください。毎日行うクレンジングですから、使い勝手や使用感などを考慮して選びましょう。

●オイルクレンジングで角栓が取れるの?

毛穴に詰まった角栓をとりたいからとオイルクレンジングで小鼻の周りをゴシゴシ擦っている方はいますぐやめましょう。また、口コミサイトで話題の綿棒にオイルクレンジングをつけて毛穴をグリグリ…これもNGです。肌に刺激となるだけでなく、色素沈着を引き起こす原因となります。毛穴の角栓が気になる時は、クレンジング前にホットタオルで顔を温め、毛穴の周りの角質を柔らかかくしておきましょう。スチーム効果で角栓が取れやすくなります。

こんなときはオイルクレンジングを使っていいの?

●ニキビなど炎症を起こしているとき

炎症しているニキビがある時はメイク自体が負担になります。もしメイクをする場合は薄づきにし、肌への負担をできるだけ軽減しましょう。オイルクレンジングを使うときは、ニキビ部分を擦らないよう気をつけてください。

●マツエクをしているとき

まつ毛エクステは、クレンジング料で擦ると取れやすく、特にオイルタイプのクレンジング料はエクステの接着剤が落ちやすいといわれています。エクステをしたお店で、お手入れ方法を教えてもらうといいでしょう。

●乾燥がひどいとき

一概にはいえませんが、オイルクレンジングを使うと乾燥がひどくなる場合は避けた方がいいでしょう。保湿ケアをしても乾燥が気になる方は、ミルクやクリームタイプのクレンジング料を使ってみてください。

まとめ

メイクをスルッとスピーディに落とすオイルクレンジングは、適量を正しい方法で使用することで美肌への第一歩に。使いやすさや感触など、毎日心地よく使えるオイルクレンジングを選びましょう。

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