肌の赤みやニキビ、乾燥などの肌荒れを少しでも早く治したいと思う方は多いのではないでしょうか。まずは、肌荒れの原因に合わせて対策することが大切です。また、肌荒れが起きている肌は、優しくスキンケアしましょう。ここでは、肌荒れを治す方法について、原因を含めて詳しくご紹介します。
早く治したい…!肌荒れの特徴とは?気になるその症状について
肌荒れには、さまざまな種類があります。それぞれの特徴と症状について詳しくみていきましょう。
カサつき
カサつきや粉ふきのある肌は、角層の水分や細胞間脂質が減少している状態です。角層は、角層細胞と角層細胞の間を細胞間脂質が埋めて、外部刺激から肌を守っています。乾燥した肌は、水分や細胞間脂質が減少していることで、少しの摩擦で角層細胞がはがれやすくなっているのです。
そして、はがれかけた角層細胞が粉状に目立ち、いわゆるカサついた状態になります。
ニキビ、吹き出物
ニキビや吹き出物は、毛穴に皮脂がつまり、そこにアクネ菌が増えて炎症が起きたものです。ニキビと吹き出物には、明確な違いがありません。むやみに触ると炎症が強くなり、治っても跡が残る可能性があります。
毛穴の開き
毛穴の開きは、角栓で押し広げられたり、たるみで引っ張られたりすることが原因です。角栓とは、毛穴につまった古い角質と皮脂が混ざり合ったもので、ターンオーバーの乱れや皮脂の過剰分泌などが関係しています。
湿疹、かゆみ
湿疹やかゆみは、肌のバリア機能が低下したところに細菌やアレルゲンが侵入することが原因です。皮膚に細菌が侵入したときに起こる免疫反応や、ほこりや花粉などのアレルゲンが皮膚に侵入したときのアレルギー反応などで炎症が起こり、かゆみや湿疹が起こります。 アレルギー反応を引き起こすアレルゲンは、人によって異なります。ほこりや花粉、ダニの死骸など、さまざまなものがアレルゲンになり得ます。
赤み
赤みも、湿疹やかゆみと同じく、細菌に対する免疫反応やアレルギー反応による炎症に伴う症状です。強い赤みはメイクで隠すことが難しいため、いかに予防するかがポイント。
何気ない習慣が治りにくくしてるかも?肌が荒れてしまう原因
肌荒れは、日常の何気ない習慣が原因の可能性があります。習慣を改善しないと、肌荒れが治りにくくなるでしょう。それでは、肌荒れの原因を詳しくご紹介します。
間違ったスキンケア
熱いお湯で洗顔したりゴシゴシこすったりすると、角層がはがれやすくなったり皮脂が過剰に洗い流れたりします。その結果、肌のバリア機能が低下して、乾燥や赤み、かゆみ、湿疹などができやすくなるのです。
紫外線
紫外線は肌にダメージを与えます。肌がダメージを受けると、肌の防御機能が働くことで角層が厚くなります。この状態では角層の水分が奪われやすくなるため、粉ふきやカサつきのリスクが高まるのです。
乾燥
空気の乾燥は、角層の水分を奪い去ります。湿度が低い冬だけではなく、エアコンをつける夏にも注意が必要です。エアコンは、部屋の温度だけではなく湿度まで下げます。
バリア機能の低下
間違ったスキンケアや空気の乾燥、紫外線など、さまざまな要因が重なることで肌のバリア機能が大きく低下します。その結果、細菌やアレルゲンの侵入を許してしまい、免疫反応やアレルギー反応によって炎症が起こるのです。
生活習慣の乱れ
睡眠不足や栄養不足、ストレスなどは、肌のバリア機能の低下を招きます。角層は、4つの層にわかれています。最下層の基底層で生まれた角化細胞は、肌の表面へと押し上げられながら角層細胞へと変化していきます。
そして、古い角層細胞が押し上げられる形で自然にはがれるのです。このように、肌が生まれ変わることをターンオーバーといいます。ターンオーバーには、睡眠中に分泌される成長ホルモンやさまざまな栄養が必要です。そして、栄養を肌へ届けるには、血流がよい状態でなければなりません。
ストレスは交感神経を優位にして血流を低下させるため、結果的にターンオーバーを乱してしまうのです。
肌荒れを治したいときのスキンケアのコツと生活習慣で注意すべきこと
それでは、肌荒れを治したいときに心がけたいスキンケアと生活習慣について詳しくみていきましょう。
スキンケア
まずは、肌への刺激を抑えつつ、肌の水分と油分のバランスを整えることが大切です。洗顔では、洗顔料を十分に泡立てて、優しく洗いましょう。そして、泡を残さないように、ぬるま湯で十分にすすいでください。
また、クレンジングの見直しも必要です。洗浄力が強いオイルクレンジングをなるべく使わずに済むように、洗い流しやすい化粧品でメイクしましょう。また、ポイントメイクも最低限に抑えることが大切です。
生活習慣
ターンオーバーを整えるために、良質かつ十分な睡眠や栄養バランスのとれた食事、適度な運動、ストレス発散などを心がけましょう。必要な睡眠時間には個人差があります。まずは、自分に合った睡眠時間を確認することが大切です。
そのうえで、寝る前のスマホ操作を控えたり、寝る2時間前に入浴したりして、睡眠の質を高めましょう。食事では、1日3食規則正しく、さまざまな食材を取り入れた食事をとってください。肉や魚、卵、大豆類、野菜、果物など、偏りなく食べることがポイントです。
運動は、血流を促すことで肌に栄養を届きやすくします。激しい運動は逆効果のため、ウォーキングやジョギングなどの軽い有酸素運動を継続しましょう。また、ストレスを発散するために、1日1回は趣味を楽しむ時間を作ることも大切です。
まとめ
肌荒れを治すには、原因に対処する必要があります。原因を放置すると、肌荒れが治るまでにかかる時間が長くなるでしょう。スキンケアと生活習慣の両方を見直すことで、肌荒れが早く改善する可能性があります。肌への刺激を抑えつつ、規則正しい生活で肌のターンオーバーを整えましょう。