リップも老けるってホント?
エイジングケアにおすすめしたいリップケアとは
年々、唇がカサカサと乾燥して荒れやすく、縦ジワが目立ち、いつものリップでは保湿不足を感じるようになっていませんか? 肌と同じく定期的に角質ケアを行いふっくらとした唇をキープしましょう!
リップにもエイジングケアが必要ってホント?
ほんのりと赤みがあり、ふっくらとした唇は、女性らしさの象徴です。ところが、実はまだ解明されきれていないパーツでもあるのです。年齢と共に上唇のシワは増えることがわかっていますが、下唇はそう言い切れず、色の変化も下唇は暗くなる傾向にありますが、上唇ははっきりしていないのが現状です。
唇の角層は薄く粘膜に似た構造をしており、バリア機能がなく外的刺激を受けやすいのでとてもデリケートなのです。解明されていないからこそ丁寧なケアが必要です。
老けた印象を与える唇の悩みをあげてみましょう。
乾燥
・リップクリームを塗っているのにいつもカサカサしている
・乾燥がひどく唇が切れることがある
・乾きやすく、しょっちゅう皮がむける
輪郭のぼやけ
・輪郭が薄くなってきた
・輪郭だけ暗くなってきた
・輪郭がぼやけて、リップライナーをどこに引けばいいかわからない
口角の下がり
・「機嫌がわるいの?」と聞かれることが増えた
・昔に比べて明らかに口角が下がってきた
シワ
・保湿しても縦ジワが消えない
・口紅を塗るとシワが余計に目立つ
・年々シワが深くなっている気がする
ハリ、ボリューム
・弾力がない
・唇が薄くなってきた
・グロスを塗っても理想のボリュームにならない
最近はうつむきがちに携帯電話を見る生活を送る人が多く、口角の下がりが増えてきました。口角が下がっていると老けて見えるので注意したいものです。また唇の山がとがっていたり、輪郭のラインがシャープすぎると、意地の悪そうな印象を与えることもあります。唇の形ひとつで人に与える印象も大きく変わることを覚えておきましょう。
エイジングケアをしないリップは年齢とともにどう変化するの?
老化を感じるサインとして、①上唇の縦ジワが乾燥を繰り返したり、しぼんで深く目立ってくる、②口が小さくなったように感じる、③口角の下がりや輪郭がぼやけてきた、などです。①は、元々唇が乾燥しやすかったり食べるのが好きな人に多く、皮膚が薄い唇が動く程シワになりやすいため起こります。加齢によるボリュームの低下も縦ジワを引き起こす要因のひとつです。
②は、リップケアを基本的におろそかにしてしまう人、しゃべる時に口があまり動かない人に多く、加齢とともに厚みが減ることが原因です。厚みが減ると扁平の形状になり、横幅は変わらないものの、唇が小さく感じるのです。
③は、口元をこする癖があったり、半開きになることが多い人に挙げられ、口輪筋のゆるみが原因で起こります。口角の下がりは、ほうれい線と同じくたるみの影響と思われがちですが、もっと直接的な原因は、口周りの口輪筋のゆるみです。同時に輪郭もぼやけるので、引き締めるケアが必要です。
唇は肌と違って、皮脂腺や汗腺がないため外的刺激を受けやすく、肌よりもターンオーバーが早いといわれています。唇の薄さは肌の半分しかなく、10~14日間でターンオーバーを繰り返します。そのためダメージは受けやすいのですが、治りも早いといえます。唇の赤さは血管量が多いためで、肌よりも血管の占有面積が大きくなっています。血行が悪いとくすんで見える原因にもなるのです。健康な唇は、血管同士をつなぐ血管内皮細胞は連なってループ状の血管が伸び酸素や栄養素を運びますが、加齢で血管内皮細胞が消失して血管が減るため赤みが減り唇の色も薄くなるのです。
リップケアができるエイジングケア・アイテムにはどんなものがあるの?
ジェルパックには、唇の状態を集中的に高め、短時間で血色をよくしてくれる効果があります。泥マスクは、センブリエキスなどの有効成分が入ったマスクで唇を優しく保湿します。唇のくすみがオフされて美しい色が戻るパックは、ラップパックがよいでしょう。バームなどの保湿剤を塗ってからラップで密閉すると、皮膚の奥からほぐれてやわらかくなります。スクラブケア前に、唇をふやかすために行うのもおすすめです。繊細な唇をスクラブするなら肌当たりの優しい砂糖系がよいでしょう。緩めのテクスチャーなら低刺激です。必ずお風呂上りの皮膚が柔らかい状態で行い、オフする時は綿棒で優しく拭いましょう。
エイジングケアをする時のコツ
バリア機能がない唇を守るには、油脂を作り、密着性の高いバームが効果的です。またリップケアは輪郭の少し外側まで行いましょう。
正しいクレンジングは、トラブルとエイジング回避のポイントになります。口紅が残ったままだと乾燥やトラブルの原因になり、こすって落とすと摩擦によるくすみや口輪筋が緩んで口角の下がりにもつながります。ポイントメイクリムーバーを含ませたコットンで、丁寧に優しくオフしましょう。口周りに刺激を与えることで、唇の血行がよくなり、明るさがアップします。口角の横、口周りを中指と薬指で押してパッと離すのを繰り返しながら、刺激しましょう。
メイクの時は大きめの唇用ブラシでポンポンと叩き込むと、縦ジワが消えてふっくらとします。最近では修復作用に優れ、しっかりと密着して水分の蒸発を防ぐといった高機能な美容液も販売されています。美容液で唇の表面に栄養をプラスしましょう。
プラスαケア
口まわりのムダ毛を処理するとさらに美しい口元になり、リップカラーも映えます。シェービングで毛と老化角質をきちんと取り除き、パックで保湿ケアを行うことで、角栓ができにくく、潤いを自ら生み出せる肌に導いてくれます。塗るだけで簡単に抑毛ケアできるクリーム美容液を取り入れるのもひとつです。
憎きほうれい線には、貼るだけでハリがアップするパッチも効果的です。微細なマイクロニードルのパッチで、寝ている間にヒアルロン酸が肌の中でじっくりと溶けだして、口元にハリと潤いをもたらせます。
皮脂腺や汗腺がなく、皮脂膜もほぼ見られない唇は、粘膜、つまり常に剝き出しの状態といえます。それだけにケアを怠ると10年後、20年後に確実に縦ジワやくすみが現れます。スキンケアよりも本来はそれ以上にシビアに選びたいリップケア、信頼できる優秀アイテムで美唇を作りましょう。口は人の視線が最も集中するところですし、リップカラーが映えるのは、土台の美しい口もとがあってこそです。なめる、こする、皮をむく三大NG動作に注意して、進化した保湿リップや唇の集中ケアで荒れた口もとをケアしていきましょう!
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