大人の華やかさを演出!
差し色レッドで普段コーデに変化を

アラフォー・アラフィフ女性のみなさんにぜひおすすめしたい差し色が「赤」。ファッション界でも今、赤を取り入れたおしゃれが盛り上がってきました。さらに、この傾向は秋冬シーズンにも続きそうだから、毎日の着こなしにぜひ? 主張が強めの色だけに、うまく操るにはコツがあります。華やかさや女っぽさを印象づける赤は賢い大人スタイリングの味方です。

ボーダーや花柄でフェイス周りを華やかに

顔の近くに赤を差し込むと、あたたかみや華やぎが加わる効果はリップやチークなどのメイクでもお分かりでしょう。服でも同じような演出が可能です。無地の服だと、赤が目立ちすぎるので、最初は抵抗があるかもしれません。でも、プリント柄で赤を取り入れれば、程よく動きが出ます。見慣れたボーダー柄も地色を赤に変えるだけで、あでやかさが加わり、顔周りも明るく見えます。

赤のボーダーは黒のワイドパンツと合わせて、大人の余裕を感じさせるコーディネートに。全体で2色程度に色を抑えるのが、赤を落ち着かせるコツです。

花柄も赤を利かせれば、甘さを抑えた女性らしい雰囲気になります。落ち着いて見えながら、地味ではないということころも大人女性にふさわしい色と言えそうです。細身の黒のパンツと組み合わせれば落ち着いた大人の着こなしに、白いパンツで合わせれば上品なリゾート風の着こなしになります。その他の見慣れた柄も赤を取り入れるだけで印象が様変わり。たとえば、赤主体のレオパード(ヒョウ)柄は女っぽく、赤系のドット(水玉)模様はアートライクに。チェック柄は赤ベースにするとキュートに映ります。

赤のトレンドボトムスで
エレガンス感アップ

赤い服は「派手に見られて扱いが難しい」と敬遠する人も。楽に取り入れるポイントは、まずは顔から離れた位置に生かすこと。服の場合は試しやすいボトムスがおすすめです。人気が続くワイドパンツやマキシ丈フレアスカートは、幅広い世代に人気のアイテム。街で見かける頻度が上がっただけに、大人っぽく差をつけたいもの。そんな時にレッドカラーは役に立ちます。

足さばきが楽なワイドパンツはトレンドアイテムとして脚光を集めています。赤を選べば、エレガントさが加わります。色味が豊かなのに、「きちんと感」も備わった着姿に映ります。それでいて、キビキビとした雰囲気もあり、「ここぞ」という大事なシーンには赤のインパクトが効果的です。

ふくらはぎに掛かるミモレ丈のフレアスカートに赤を迎えると、甘さが抑えられて大人感がアップ。こちらのコーディネートの見どころはTシャツのセレクト。赤のフレアスカート自体があでやかなので、ついついブラウスのようなフェミニンなものを選びがちですが、このようにカジュアルなTシャツ風トップスと引き合わせるだけで、「ヌケ感」のある若々しい着映えに。逆にフェミニンなトップスで合わせたときは足元をスニーカーやフラットサンダルなどでハズすのが今の流れ。赤を着こなすには、気負って見えにくいバランス感が大切になります。

大人レッドを上手に取り入れて
「脱・無難」を目指して!

最後に、赤は差し色使いにとても重宝します。バックやシューズで普段のファッションに色みをプラスすることで、地味な色のコーディネートをぐっと華やかに変化をつけることができます。赤にもいろいろなトーンがあるので、少し濃淡をつけると、それぞれの色味が引き立ちます。

今回は、ボーダー柄、花柄、ワイドパンツ、ミモレ丈スカートとご紹介しましたが、どのコーデでも赤ならではのたおやかさやパワーなどが感じられます。赤にはポジティブ感や気品などの雰囲気もあり、上手に使えば、着こなしに狙い通りのイメージを呼び込めます。地味に見えるのはいや、でもイタく見られたくないといったときにも、赤系のベーシックなアイテムを選べば、程よく押し出しの利いた「脱・無難」の着姿に仕上がります。賢い差し色使いはおしゃれの幅まで広げてくれますよ。

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専門家

宮田理江さん

ファッションジャーナリスト

ビューティーエテルナ世代にもファンが多いファッションジャーナリスト。最新コレクションのランウェイ分析から、リアルトレンドを落とし込んだ着こなし解説まで、「ファッションの今」を分かりやすく伝える情報を様々なメディアで発信している。ファッションブランド店長、バイヤー、プレスなどの豊富な現場キャリアを生かしたスタイリング提案に強みを持つ。

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