ちょっとした刺激にも影響を受けてしまう敏感肌。ファンデーションを塗ることで悪化するのではないかと、不安になったことはありませんか?
今回は、敏感肌でもファンデーションが必要か否かを探るとともに、選び方のポイントを解説。デリケートな肌質でお悩みの方は、ぜひ参考にしてみてください。
敏感肌とは?ファンデーションが必要な理由
肌の状態によるため一概には言えませんが、敏感肌にもファンデーションは必要。まず敏感肌の特徴をおさらいした後、ファンデーションが必要な理由をみていきましょう。
敏感肌の特徴
「敏感肌」は医学的な分類ではなく、状態も人によって異なります。
乾燥からさまざまな肌トラブルが起きたり、いつも使っている化粧品が合わなかったり、赤みやかゆみ、ごわつきなどが生じることも。共通点は、安定しない肌状態が続くことです。
さまざまな外的・内的要因によって、肌のバリア機能(水分と皮脂の量やバランス)が崩れることが原因で起こるのが一般的な原因とされています。
敏感肌にもファンデーションが必要な理由
敏感肌にファンデーションを使うメリットとして、主に以下が挙げられます。
外的刺激から肌を守る
ファンデーションを塗布することで、肌が物理的に覆われます。空気の乾燥やちり・ほこり、花粉などの外的刺激から肌を守る、いわばフィルターのような役割です。
物理的に肌を覆っている状態なので、SPFやPAの表記がなくてもある程度は紫外線対策ができます。
肌の水分蒸散を抑える
外的刺激から守るだけでなく、肌内部の水分が蒸散するのを防ぐ役割も。
バリア機能が乱れている敏感肌は、何も塗っていないとうるおいが奪われやすい傾向にあります。うるおいを逃さないためにも、ファンデーションでバリアを作りましょう。
敏感肌のファンデーションの選び方
敏感肌にも必要なファンデーションですが、適切に選ぶことが大切。選ぶ際にチェックしたいポイントをお伝えします。
種類(リキッド、パウダー)
ファンデーションの種類(剤型)はさまざまありますが、それぞれにメリット・デメリットがあります。代表的なパウダー・リキッドの特徴を解説しますので、肌状態や目的に合わせて選びましょう。
パウダーファンデーション
配合成分もシンプルなものが多く、落とすときの肌負担が少なく済むパウダータイプ。そのぶんナチュラルな仕上がりですが、とくに敏感だと感じるときや、極力肌へのやさしさを重視したいときにおすすめです。
リキッドファンデーション
美容成分を配合しやすい剤型なので、うるおい感が欲しい方におすすめ。密着感があるためしっかり落とす必要がありますが、パウダーよりもカバー力が高いので、肌荒れをカモフラージュしたい日にも適しているでしょう。
ただし液体と粉体を混ぜるための界面活性剤をはじめ、配合成分の数がパウダータイプより多め。肌に合わない成分が入っていると荒れる原因になるので、状態を見ながら使いましょう。まずサンプルを使うのも一手です。
成分
ファンデーションに含まれる成分については、以下のポイントを確認してみてください。
合わない成分は避ける
一般的に「肌に悪い」というイメージがある着色料・アルコール・界面活性剤などは、決して悪者ではありません。ただし敏感肌には合わないことが多いので、苦手な方は成分表示を確認しましょう。
どの成分がNGかわからない場合は、「アレルギーテスト済み」などの表記が指標になります(すべての人にアレルギーが起きないわけではないので要注意)。また、事前のパッチテストを必ず行いましょう。
美容成分が含まれていると◎
敏感肌は乾燥していることがほとんどなので、保湿成分・整肌成分などが含まれているとベター。ただしこちらも、合わない成分は人それぞれ。見極めながら選びましょう。
ミネラルファンデーションもあり!
ファンデーションを塗ったら、基本的には必ずクレンジングで落とす必要があります。肌負担を抑えるためには、石鹸で落とせる鉱物由来の成分のみでできたミネラルファンデーションを選ぶのも一手。日によって使い分けてもいいでしょう。
色
悩ましいファンデーションの色選びですが、敏感肌特有のポイントはありません。ただし、色が合わないと無理にきれいに仕上げようとするあまり、厚塗りや摩擦の一因に。首とフェイスラインの中間で試し、どちらにもなじむ色を選びましょう。
敏感肌を対策するためには、スキンケアも見直そう
ファンデーションで肌を保護するのも大切ですが、しっかり敏感肌に向き合うならスキンケアの見直しも必要。ポイントを簡単にお伝えします。
クレンジング・洗顔
きちんと汚れを落とさないと、肌負担になるだけでなくスキンケアのなじみが悪くなることも。ポイントを押さえて、不要な汚れを落としましょう。
クレンジングと洗顔は、落とす汚れの種類が異なる
クレンジングは油性の汚れに対応するので、ファンデーションはもちろん、日焼け止めを使った日にはマスト(石鹸で落とせるものを除く)。対して洗顔料は、汗やほこりといった水性の汚れを落とす役割があります。使用アイテムに適した「落とすケア」を心がけましょう。
擦らないよう丁寧に、ぬるま湯でやさしくすすぐ
クレンジング・洗顔共通のポイントは、洗う際の摩擦に気を付け、ぬるま湯でやさしく丁寧にすすぐこと。シャワーを直接顔に当てたり、タオルでごしごしと拭いたりといった行為もNGです。
化粧水・美容液
肌にもっとも必要ともいえる水分をチャージするために欠かせない化粧水。敏感肌は乾燥しがちなので、肌がしっかりうるおうまで重ね付けしましょう。
美容液は絶対必要というわけではありませんが、肌の状態に合わせてプラスしてみてください。セラミドなど、高保湿成分の配合されたものがおすすめです。
乳液・クリーム
化粧水・美容液の後は、うるおいが蒸発しないように必ず乳液もしくはクリームでフタをしましょう。保湿効果だけでなく、乾燥でごわついた肌をやわらげる役割もあります。べたつきが苦手な場合は、ジェルのようなテクスチャーを選ぶと快適に使えるでしょう。
まとめ
「ファンデーションは肌に悪そう」というイメージをお持ちの方も多いかもしれませんが、適切なものを選んで正しく使えば敏感肌の味方になってくれます。 肌を保護するだけなく、気になる荒れもカバーできる優れもの。賢く活用して、すこやかな肌を目指しましょう。