ベースメイクの仕上がりを格上げする、縁の下の力持ち的な存在、コンシーラー。使ってみたいけれど種類がありすぎて迷う、買ってみたものの使いこなせないといった悩みを抱えていませんか?コンシーラーを選ぶコツは、目的に合った色や質感、形状を見極めること。コンシーラーの選び方と使い方のちょっとしたポイントを、肌悩み別にご紹介します。
コンシーラーとは?役割と使うタイミングについて
選び方を解説する前に、そもそもコンシーラーにはどんな役割があるの?いつ使うの?そんな疑問にお答えします。
コンシーラーの役割
肌全体に塗布するファンデーションに対し、気になる部分にだけピンポイントで使うのがコンシーラー。主にシミやニキビ跡、クマや口角のくすみなど、狭い範囲のカバーに適しています。コンシーラーを使いこなすことで、ファンデーションの厚塗りを防ぎやすくなるというメリットも。
コンシーラーを使うタイミング
コンシーラーはパウダー系アイテムの前に使うのが基本。リキッド・クリーム・クッションタイプのファンデーションやBBクリームなどを使うならその後に、パウダーファンデーションやフェイスパウダーを使うならその前に仕込みます。
例えばファンデーションを使わない場合は、下地→コンシーラー→フェイスパウダーといった順番になります。
コンシーラーの形状・種類
コンシーラーの形状や種類はいろいろ。主に販売されている形状・種類ごとに、特徴や適した肌悩みなどをお伝えします。
スティックタイプ(固形)
密着感・カバー力ともに高め。ほおのシミやそばかす、赤みのカバーに好適
チップ/筆ペンタイプ(リキッド)
みずみずしい質感で伸びがよく、ヨレやすい部位に適している
パレットタイプ(固形)
やわらかなテクスチャーで肌なじみ◎。複数色がセットされているパレットなら、色のブレンドも可能
チューブタイプ(クリーム)
なめらかなテクスチャーでしっとり仕上がる。カバー力が高く、広範囲に肌悩みにおすすめ
ペンシル/クレヨンタイプ(固形)
繰り出しタイプが主流。ほくろなどのごく小さい箇所のカバーに便利
【肌悩み別】コンシーラーの選び方&使い方TIPS
コンシーラーは、カバーしたい部位に合わせて選ぶのがおすすめ。主な肌悩みごとに、選び方から簡単な使い方のコツまで伝授します。
基本的にはカバーしたい部分にピンポイントでのせ、塗っていない部分との境目をしっかりなじませるのがポイント。以下でお伝えするどの部位でも、まずは基本の使い方を試してみてください。
ニキビ、ニキビ跡
明るすぎると赤みが透けやすいので、赤ニキビやニキビ跡には肌よりもやや暗めのカラーを選びましょう。ふくらみがある場合は柔らかなテクスチャー、凹凸のないニキビ跡にはスティックタイプなどがおすすめ。ニキビに使うなら、ノンコメドジェニックテスト済みのコンシーラーを選ぶのがベターです。
またニキビが治っていない・治って間もない場合は、色素沈着を防ぐために必要以上に触るのは避けたいもの。コンシーラーを含むメイクは最低限にして、帰宅後にすぐ落としましょう。メイクやクレンジングは手と肌を清潔にしてから行い、強い力を加えないようにすることも大切。コンシーラーを取るときは綿棒を使い、毎回使い捨てにするのも一つの手段です。
クマ
目もとは薄くデリケートかつ、よく動く部位。テクスチャーが重いと厚ぼったく不自然な仕上がりになるだけでなく、ヨレが目立ってしまいます。筆ペンやチップなど、みずみずしいリキッドタイプを選びましょう。適する色はクマの種類(色)によって異なります。
クマからはみ出さないように、ブラシで目頭から放射線状にコンシーラーをのせます。輪郭部分を指やスポンジ、指でやさしくなじませれば完成。下まぶたのきわにのせすぎないことを意識しましょう。
・青クマ
血行不良が原因の青クマは、青の補色にあたるオレンジのコンシーラーで打ち消しましょう。肌に近い色(ベージュなど)を重ねても、グレーっぽくにごってしまうため要注意です。
・茶クマ
紫外線やくすみによる色素沈着が原因の茶クマには、ベージュやイエローのコンシーラーがおすすめ。
・黒クマ
たるみによる黒クマには、明るいベージュもしくはピンクを。下まぶたをふっくら見せると効果的なので、さりげなくパールが入ったタイプも◎。
シミ・そばかす
ほおなどの動きが少ない部位にあるシミやそばかすには、スティックタイプなど硬めのコンシーラーが適しています。大きめ・広範囲にはスティックをそのまま塗布し、点在している場合はブラシを使うときれいにカバーできます。範囲が小さく色も薄いなら、リキッドコンシーラーでも十分でしょう。
シミやそばかす周辺の肌に合わせた色選びも重要。ちょうどいい色が見つからない場合は、複数色入りのパレットを用意してブレンドしてみてください。
小鼻の赤み
鼻は皮脂分泌が多いので、厚塗りするとヨレやくずれが起きやすい部位。コンシーラーの質感はマットなほうがテカりにくいでしょう。色は肌に近いものを選べばOK。赤みが控えめならグリーン、強い場合は黄みよりのベージュがおすすめ。少量を密着させてカバーするためには、小鼻の溝にブラシを入れ込むようにするのがコツです。
また、スキンケアや下地がなじんでいないとくずれの原因になります。特にテカりやすい方は、油分が少ないものをセレクトしてみてください。
まぶたや口角のくすみ
まぶたや口角の茶色っぽいくすみには、肌よりやや明るめのコンシーラーを。いずれも皮ふが薄く動きがある部位なので、筆ペンやチップなどのリキッドタイプを選びましょう。
まぶたには一度指に取ってから、薄くトントンと重ねていきます。くすみが気にならなくなるまで、ごく少量ずつ重ねていきましょう。口もとは、口角から下唇の下にかけてブラシですっと引いた後、指で押さえてなじませます。
ほくろ
ほくろのカバーには、肌よりも暗めのトーンを選びましょう。肌よりも明るい色のコンシーラーでは黒いほくろをカバーしきれず、逆に目立ってしまいます。
ふくらみがない小さめのほくろには、ピンポイントでカバーしやすいペンシルやクレヨンタイプを。立体感のあるほくろには、スティックやクリームなど硬めかつカバー力がある形状が適しています。
まとめ
コンシーラー選びのコツは、使う部位や肌悩みを明確にすること。使いこなせるようになれば、メイクの仕上がりがぐっと高まります。難しいイメージがあった方も、アイテム選びと使い方を工夫してぜひチャレンジしてみてください。