実年齢よりも老けて見える原因となるシミやくすみ。今は美肌をキープできていても、加齢とともにシミやくすみができやすくなるのが実情です。将来的なシミやくすみを防ぐために、20代からケアを始めましょう。しかし美白ケアの方法がわからなかったり、間違ったケアで悪化させたりすることも。そこで今回はシミの原因や種類から正しい美白ケアの方法まで詳しくご紹介します。
美白ケアとは
美白ケアとは、シミやくすみ、そばかすなどのトラブルを未然に防いだり改善したりするケアのことです。メラニンにアプローチする化粧品や食品を取り入れることで、将来的にできるシミやくすみを予防できます。
すでにできたシミやくすみを美白ケアで完全に消すことは困難なため、場合によっては医療機関での治療を検討しましょう。シミは30代前半~後半にかけて急増しやすいため、20代から美白ケアを始めることが大切です。
美白の天敵!シミの原因や種類について
正しい美白ケアでシミを防ぐには、シミの原因や種類について正しく理解する必要があります。原因を取り除きながら美白ケアを続けることで、効率的にシミを予防できるでしょう。それではシミの種類や原因について詳しくご紹介します。
シミとは?
シミとは皮膚の内側で作られるメラニン色素が顔や身体に沈着したものです。紫外線や摩擦などの刺激を受けると、メラノサイトからメラニン色素が生成されます。さまざまな刺激でメラニン色素が生成されるため、肌に刺激を与えないようにすることが大切です。
シミの種類について
シミには、次のような種類があります。
老人性色素斑…数ミリ前後~数センチ程度の丸いシミで、周りの肌との境界がはっきりしています。これまでに浴びてきた紫外線の影響でメラニン色素が肌に沈着したものです。
肝斑…左右対称に現れる輪郭がぼんやりしている茶色のシミです。女性ホルモンのバランスが崩れることでメラニン色素の生成が活発になり、肌に沈着したものです。ホルモンバランスが崩れやすい30~50代に増える傾向があります。
そばかす…鼻から頬の周りに小さな斑点が散らばるようにできることが特徴です。幼児期から表れて、成長とともに数が増えます。また思春期に色が濃くなり、その後は薄くなる傾向があります。原因は遺伝的な要因とされていますが、紫外線によって濃くなる場合があるため注意が必要です。
摩擦黒皮症…ナイロンタオルやタワシなどで肌をこすることで、メラニン色素が過剰に生成されて肌に沈着するものです。ゴシゴシと強く顔や身体を洗ったり、刺激が強いシャンプーや洗顔料を使ったりすることも要因とされています。
どうしてシミ、くすみはできるの?
メラニン色素は、肌のターンオーバーの仕組みで古い角質とともに排出されるため、すぐにシミになるわけではありません。しかし強い紫外線によってメラニン色素の生成が過剰になったり加齢でターンオーバーの機能が低下したりすると、排出しきれなかったメラニン色素が肌に沈着するのです。
紫外線によって発生した活性酸素が肌に酸化ダメージを与えたり、血行不良でターンオーバーに必要な栄養が肌に届かなくなったりすることも関係しています。
美白ケアにできることとは?
メラニン色素の生成を抑えるために、肌への刺激を防ぐことが大切です。美白ケアでは、どのようなことができるのか詳しくみていきましょう。
ふだんのスキンケアでできること
ふだんのスキンケアを見直して、肌へのダメージを防ぐことが大切です。次のようなスキンケアを心がけましょう。
洗顔…洗顔では肌に摩擦ダメージを与えないことが大切です。肌をこすらないように、洗顔料や石けんをしっかり泡立てましょう。洗浄力が強すぎる洗顔料を使うと、肌のバリア機能を担う水分や皮脂が失われるため肌に合ったものを選ぶことがポイントです。
保湿…肌の水分や皮脂が減少すると、肌のバリア機能が低下して刺激を受けやすくなります。化粧水だけではなく乳液も使って肌に水分と油分の両方を補給しましょう。
紫外線対策…紫外線はシミやくすみの原因のため、日焼け止めクリームを塗るだけではなく、帽子や日傘などでしっかり対策しましょう。真夏日はSPF30以上、PA+++以上、ちょっとした外出はSPF20~30、PA++程度のものを選ぶなど、紫外線の強さに合った日焼け止めクリームを使うことが大切です。
美容有効成分配合の医薬部外品で美白ケア
美容有効成分が含まれた医薬部外品には、メラニン色素の生成を抑えたり排出を助けたりする効果が期待できます。日常的に使用することでシミやくすみを抑えられるでしょう。ポイントは気になるところだけではなく顔全体に使うことです。
今はシミやくすみがなくても、着々とメラニンが蓄積されている可能性があります。継続的に使用することで将来的なシミやくすみの予防効果が高まります。多量に使用しても効果は変わらないため使用量を守りましょう。
生活習慣からできる美白ケアとは
白く美しい肌を維持するには、身体の内側からの美白ケアも必要です。次のような生活を心がけましょう。
きちんと睡眠をとる
ターンオーバーに必要な成長ホルモンの分泌を整えるために、夜ふかしは避けて十分に睡眠をとりましょう。眠りが浅いレム睡眠と、眠りが深いノンレム睡眠が繰り返されており、眠気がピークに達したときに寝ることが大切です。寝る前に強い光の刺激を受けると寝つきにくくなるため、できるだけスマホやテレビを見ないようにしましょう。食後すぐに寝ることも成長ホルモンの分泌を低下させる可能性があるため、寝る4時間以上前に食事を済ませることをおすすめします。
軽い運動をする
軽い運動は血流を促す効果が期待できます。肌にしっかり栄養が運ばれるようになりターンオーバーが整いやすくなるのです。ウォーキングやジョギング、サイクリングなどがおすすめですが、まずは散歩から始めてもいいでしょう。長く続けることが大切なので無理せずに続けられる運動を選んでください。
ぬるめのお風呂にゆっくりつかる
ぬるめのお風呂にゆっくりつかると、血流が促されるとともにリラックスできます。ストレスでホルモンバランスが乱れることによる肝斑のケアにもつながるでしょう。熱すぎる湯につかると、のぼせてしまうだけではなく肌を守る皮脂が洗い流されるため、必ずぬるま湯につかることが大切です。
シミのケアに効果的な栄養素をとる
シミのケアには、次のような栄養素が効果的とされています。
ビタミンA…抗酸化作用を持ち、紫外線による肌の酸化ダメージを抑える働きがあります。トマトやホウレンソウ、カボチャなどに多く含まれています。
ビタミンC…ビタミンAと同じく抗酸化作用を持つ栄養素です。また、メラニンの生成を抑える働きがあるため、シミやくすみのケアに役立ちます。緑黄色野菜や果物全般に含まれています。
ビタミンE…ビタミンCの働きをサポートしつつ、酸化ダメージを抑える働きがあります。ピーナッツやアボカドに多く含まれていますが、これらには脂質も多く含まれているため、食べすぎないよう注意しましょう。
まとめ
美白ケアは20代のうちから始めましょう。早いうちからシミやくすみをケアすれば、30代や40代になったときに白くて美しい肌を維持できます。スキンケアで肌への刺激を抑えながら生活習慣の改善やストレスケアで内側から肌にアプローチしましょう。保湿や美容液でのケア、紫外線対策は入念に行うことがポイントです。