毎日、何気なく続けている洗顔は、実は肌の汚れを落とすだけではなく、美白ケアにも欠かせないことをご存じでしょうか。ただし、間違った洗顔や肌に合わない洗顔料を使うことは肌への負担につながります。正しい洗顔方法や洗顔料の選び方を知っておきたいですよね。そこで今回は洗顔が美白ケアにつながる理由や正しい洗顔方法、洗顔料の選び方について詳しくご紹介します。

洗顔が美白に必要な理由はさまざまです。1つずつ確認していきましょう。

余分な皮脂や汚れをきちんと落とす

洗顔には、肌の余分な皮脂や汚れを落とす役割があります。皮脂はホルモンバランスの乱れや脂質の摂りすぎなど、さまざまな理由で増えます。また、外出すると化学物質やほこり、花粉などが肌につき、汚れとなって肌に刺激を与えるのです。

そのままにしておくと肌がくすんで見えたり肌が刺激を受けやすくなったりするため、毎日の洗顔で丁寧に洗い流しましょう。

古い角質をケアする

肌のもっとも外側にある表皮は4つの層で構成されています。そのうち、もっとも上にあるのが角質層です。最下層の基底層（きていそう）で新しい角質細胞が作られて、角質層へと上がっていきます。そして古い角質を押し出すようにして、新しい角質と置き換わるのです。これをターンオーバーといい、肌のバリア機能を保つために欠かせない機能です。

丁寧に洗顔することで古い角質が肌に留まってしまうのを防ぎ、ターンオーバーをサポートできます。

毛穴づまりをなくし次のケアの浸透力をアップする

洗顔には毛穴につまった古い角質や皮脂を取り除き、美容成分や保湿成分の浸透力を高める役割もあります。美白ケアには保湿成分や美白成分を含む化粧品でのケアが欠かせません。丁寧に洗顔することで美白ケアの質が高まります。

使用する洗顔料は、薬局やドラッグストアで購入できる一般的なもので問題ありません。ただ、それだけでは古い角質や皮脂を十分にケアできない可能性があるため、スペシャルケアとして特別な洗顔料を使うことをおすすめします。次のような洗顔料を使いましょう。

クレイ洗顔…毛穴につまった汚れを吸着して取り除く洗顔料です。肌への負担が大きいため週1回を目安にしましょう。

ピーリング洗顔…古い角質を取り除く洗顔料です。タンパク質を溶かす成分が含まれているため、頻繁に使うと肌に負担がかかります。週1回程度を目安にしましょう。

酵素洗顔…古い角質を分解する洗顔料です。パウダータイプであれば、普段の洗顔料に混ぜて使えます。

どの洗顔も肌への負担が大きいため、やりすぎに注意しましょう。普段の洗顔で古い角質や余計な皮脂、汚れなどを取り除き、スペシャルケアで美白にアプローチすることがポイントです。

美白洗顔料には3つの効果が期待できます。美白洗顔料の効果について、さらに詳しくみていきましょう。

肌のターンオーバーを促す

古い角質を取り除くことで、肌のターンオーバーを促します。古い角質は、新しい角質よりもバリア機能が低いため、そのままにしておくと肌が刺激を受けやすくなるのです。普段の洗顔では古い角質を十分に落としきることが難しいため、美白洗顔料でケアすることをおすすめします。

毛穴をケアする

毛穴につまった古い角質や皮脂を取り除き、化粧水や美容液の浸透を高めます。毛穴につまった古い角質や皮脂がまざったものを角栓といい、空気に触れることで黒く酸化します。黒いぽつぽつとした毛穴が目立つようになるため、早いうちにケアしたいところでしょう。

また、皮脂をエサにして肌の常在菌が増えると、炎症が起きてしまいます。強い炎症が起こると痕が残る場合もあるのです。毛穴トラブルはさまざまな悩みの種となるので、しっかりケアしましょう。

透明感のある肌になれる

古い角質や皮脂汚れを取り除くことで、透明感のある肌を取り戻せます。肌がワントーンアップして、すっぴんでも自信を持てるようになるかもしれません。透明感のある肌を保つには、日々の洗顔や保湿ケア、美白ケアが大切です。生活習慣が乱れていたり、ストレスが溜まっていたりすると、それだけ透明感のある肌を保ちにくくなります。

美白ケアで透明感を取り戻しながら、生活習慣を整えたりストレスをケアしたりしましょう。

美白洗顔料を使った正しい洗顔方法って？

美白洗顔料を使っても、正しく使えなければ効果は期待できません。それどころか、肌の乾燥を招いてシミやくすみのリスクが上がります。次の手順で、それぞれのポイントを守って洗顔しましょう。

①ホットタオルなどで毛穴をあたためる
毛穴を温めることで毛穴が開いて、汚れを落としやすくなります。ホットタオルは、絞ったタオルを電子レンジに600Wで1分程度かけるだけでつくれます。人肌よりも温かい程度の温度まで冷ましてから毛穴に当てましょう。

②しっかり泡立てる
洗顔料をしっかり泡立てて肌への刺激を抑えましょう。泡立てネットを使うと、簡単に弾力のあるキメ細かい泡をつくれます。

③肌を優しく泡で洗う
肌を摩擦しないように優しく洗いましょう。手と肌の間に泡のクッションをはさむように洗うことがポイントです。

④小鼻など気になる部位は入念に洗う
毛穴に皮脂や古い角質がつまって目立ちやすい小鼻などは入念に洗いましょう。ただし、ゴシゴシ洗うのではなく、くるくると円を描くように優しく洗ってください。

⑤ぬるま湯でしっかりすすぐ
熱いお湯を使うと必要な皮脂まで洗い流されるため、ぬるま湯ですすぎましょう。泡が残らないように、おでこやフェイスラインまで丁寧にすすぐことがポイントです。

洗顔後は、すぐに化粧水や美容液、乳液で保湿ケアしましょう。そのときに美白美容液を使うことで透明感のある肌へと導けます。