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「R・C リキッド」はクリームのようなベタつきは無く、みずみずしさとリッチ感のあるスキンケアにこだわって開発されました。誰もが無理だと考えましたが、「肌上の保湿成分に近い化粧品を創ろう」という新たな発想が解決のカギになりました。保湿成分NMF(Natural Moisturizing Factor)の成分は52%がアミノ酸類だったので、アミノ酸系の乳化剤を使って皮表脂質に近い組成のオイルを水に溶かしこむという方法で難題をクリアしました。この全く新しいタイプのスキンケア化粧品を「美容液」と名づけて発売しました。
4年後に2番目の美容液として「モイスチュアエッセンス」を開発しました。アミノ酸の多量配合によって、肌のうるおいを徹底追求したスキンケアです。しかしアミノ酸の配合量を増やすと、べたついて使用感が悪くなります。べたつき感がなくなるまで、何度も何度も処方を調整し、完成にこぎつけました。
この2つの美容液が先駆けとなり、後に、「美容液は化粧品とは異なって粘度があり、保湿機能と共にクリームや乳液のようなエモリエント機能を持つもの」と認知されました。1986年には、化粧品公正取引協議会から種類別名称のひとつとして正式に承認され、スキンケア商品の重要なカテゴリとなりました。

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