角栓を除去してクリアな毛穴を取り戻す!正しい角質ケアと注意点

角栓を除去してクリアな毛穴を取り戻す!正しい角質ケアと注意点

数ある肌悩みの中でも、年齢を問わず多く挙げられる「角栓」。角栓を除去するために取り入れたい正しい角質ケアの方法を、角栓ができる原因とともに解説していきます。意外とやってしまいがちなNGケアについても触れますので、普段のお手入れを振り返るきっかけにしてみてください。

角栓ができる原因

角栓を除去してクリアな毛穴を取り戻す!正しい角質ケアと注意点

角栓を除去してクリアな毛穴を取り戻す!正しい角質ケアと注意点

Tゾーン(ひたい・鼻・あご)などの皮脂分泌が比較的多い部分に多く見られる「角栓(かくせん)」は、毛穴につまった皮脂や角質、脂腺細胞のカスが蓄積したもの。いわゆる「黒ずみ毛穴」の正体は、この角栓が酸化して黒くなったものです。

皮脂は脂腺細胞が集まる「脂腺」でつくられ、脂腺細胞自体が分解・消滅する「オートファジー」の発生と同時に皮脂が分泌されていることが、コーセーの研究により明らかになりました。

しかし、何からの支障によりこの「オートファジー」が起こらないと(=オートファジー不全)毛穴の奥の脂腺で脂腺細胞の残骸が残り、角栓になるという仕組みです。

角栓をつくらせないためには、脂腺細胞のオートファジー=自己分解を促すことが大切といえます。

角栓を放置すると起こり得るトラブル

角栓を放置すると、以下のような肌トラブルが発生しやすくなってしまいます。

毛穴悩み(黒ずみ、開き)

いわゆる「つまり毛穴」はそもそも毛穴に角栓がつまっている状態を指しますが、これを放置すると角栓が空気に触れて酸化し、黒ずんでしまうことも。さらにつまり続けることで毛穴が拡大し、「開き毛穴」にもつながってしまいます。

ニキビ、肌あれ

角栓がつまった毛穴の中に皮脂や雑菌が溜まり、炎症が起きてニキビや肌あれ、赤みなどが発生することもあります。

メイクのりの悪さ、くずれやすさ

角栓によって肌表面はざらつき、肌のキメも乱れがちに。なめらかに整っていない肌にファンデーションなどを塗ってもきれいに密着せず、メイクのりの悪さやくずれやすさにつながります。

角栓を除去するケア方法

すでにできてしまった角栓を除去するための、正しいケア方法をご紹介します。力に任せて無理に除去せず、毎日コツコツと続けてみましょう。

クレンジング・洗顔でよごれをきちんと落とす

何よりの基本は、クレンジング・洗顔による毎日の落とすケア。クレンジング料はメイクの濃さに合わせて使い分けましょう。角栓ができやすい方は、石けん落ちコスメや日やけ止めだけの日でもクレンジング料の使用をおすすめします。

洗顔料はしっかり泡立て、肌をやさしくマッサージするように洗いましょう。過度な摩擦は角層肥厚につながりますので、ゴシゴシと力を入れないように気をつけてください。

クレンジング料も洗顔料も、すすぐときはぬるま湯を使って丁寧に洗い流しましょう。すすぎ残しは角栓にもつながるので、フェイスラインや髪の生え際までしっかり洗い流してください。

ふきとり美容液などを使う

クレンジング・洗顔をしっかり行っているのに角栓ができてしまうなら、専用のふきとり美容液などを使うのも手です。肌をと整えるトレハロースやクエン酸を配合していたり、不要なよごれをオフできる処方を取り入れたりしているものがおすすめ。クレンジング・洗顔で落としきれなかったよごれを取り去り、その後に使うスキンケアがなじみやすくなるはたらきも期待できます。

角栓をケアするうえでは保湿も重要なので、保湿成分がきちんと配合されているかもチェックポイント。コットンに出してふき取った後、きちんとうるおいを感じられるものが理想です。

きちんと保湿する

角栓やその原因となる過剰な皮脂・不要な角質などを除去した後は、きちんと保湿することも大切です。しっかり保湿することで肌のターンオーバーをサポートし、肌トラブルを繰り返しにくい肌へと近づけます。

これはNG!角栓除去の注意点

気になるからと言って、角栓をやみくもに除去するのはご法度。やってしまいがちだけれど実はNGなお手入れ、注意点などを解説します。

無理に抜く

つい気になってしまう角栓ですが、ピンセットや指で無理に引き抜くのはNG。引き抜くときやはがすときに肌に過度な負担がかかり、炎症が生じてしまうこともあります。毎日のクレンジングや洗顔を丁寧に行い、肌に負担をかけずに少しずつ除去していきましょう。

過度な洗浄

しっかり落とそうとするあまり、顔を洗いすぎるのもNG。1日あたりクレンジングは1回、洗顔は朝晩の2回までにとどめましょう。洗いすぎると肌に必要なうるおいが奪われ、逆に皮脂の分泌が過剰になることも。バリア機能が低下し、肌あれや赤みなどが起きやすくなる可能性もあります。

摩擦

クレンジングや洗顔、ふきとり美容液などを使う際、ゴシゴシと強い力で肌をこするのもNGです。角層肥厚によって角栓がつまりやすくなるほか、肌のターンオーバーが乱れてさまざまなトラブルの原因になったり、たるみやシワ、シミなどにつながったりすることもあります。肌に触れるときは、完熟した桃に触れるようなやさしい力加減が理想です。

まとめ

一度目に付くと、ずっと気になってしまう角栓。角栓のないなめらかな肌を目指すためには、毎日の落とすケアと保湿という基本のお手入れが何よりも大切です。スキンケアやメイク時の力加減なども見直し、少しずつ理想的な肌に近づきましょう。