乾燥肌の方は、メイク落としのときに肌にダメージを与えないように注意が必要です。クレンジングの中でも、肌にやさしいタイプのものを選びましょう。また肌にダメージを与えない正しいクレンジングの方法も覚えておくことが大切です。ここでは乾燥肌の方がメイク落としのときに気を付けたいことや、クレンジングの選び方について詳しくご紹介します。

乾燥肌は水分と油分の両方が少なくてバリア機能が低いため、小さな刺激でも肌トラブルがおこります。そのため肌に刺激を与えないクレンジングを使う必要があります。それでは乾燥肌におすすめしたいクレンジングの選び方を詳しくみていきましょう。

クリームやミルクタイプを選ぶ

クレンジングにはジェルやオイル、ミルク、クリーム、ふき取りなど、さまざまな種類があります。乾燥肌におすすめのクレンジングはクリームとミルクタイプです。ミルクタイプは洗浄力がマイルドで肌への負担が少ないため、水分や皮脂を奪いません。

クリームタイプは十分な洗浄力がありますが、厚みのあるテクスチャのためクッション代わりとなって肌への摩擦を軽減できます。

メイクが濃い方には、クリームタイプがおすすめです。ただし洗浄力が強いため、ミルクタイプよりも肌への刺激が強いことに配慮しましょう。

ジェルやオイル、ふき取りタイプ全般のクレンジングは肌への刺激が強いため、避けた方がよいでしょう。ジェルやオイルを使わずに済むように、濃いメイクは避けることが大切です。

保湿成分が配合されているもの

クレンジングには油分を落とす働きがあるため、どうしても皮脂まで洗い流してしまいます。そのため乾燥肌の方は洗浄力が強いクレンジングを使うと、乾燥によるつっぱり感がおこります。

保湿成分が含まれたクレンジングであればメイクを落としながら肌を保湿できるため、つっぱり感がおこりにくくなります。肌のうるおいを保つ「ヒアルロン酸」や「セラミド」などの保湿成分が含まれたクレンジングを使いましょう。

低刺激タイプのもの

クレンジングは油分を洗い流す働きがあるため、どうしても肌が多少の刺激を受けます。肌への刺激が少ない「低刺激タイプ」のクレンジングを選びましょう。ただし実際に使わなければ肌にどの程度の刺激があるのかわかりません。

可能であれば、テスターで刺激の程度をチェックしてから購入を検討してください。

W洗顔が不要なもの

W洗顔とは、クレンジングの後に洗顔をすることです。W洗顔が不要なクレンジングは洗浄力が強いため、乾燥肌には不向きと思われるかもしれません。しかし洗浄力がマイルドなクレンジングを使ってW洗顔するよりも肌への負担が少ないのです。

肌を摩擦する回数を減らせることもメリットといえるでしょう。肌をなるべく摩擦しないように気を付けていても、無意識に摩擦してしまう場合があります。W洗顔が不要であれば摩擦の影響を抑えられます。

乾燥肌に適したクレンジングを正しく使うことが大切です。乾燥肌のメイク落としの方法について詳しくみていきましょう。

ポイントメイクはあらかじめ落とす

ポイントメイクは、他のメイクと比べて濃いため、先に落としておきましょう。一緒にクレンジングすると、ポイントメイクだけが残ってしまいます。ポイントメイクを落とすときは、メイクにクレンジング剤をなじませて、円を描くように優しく洗います。

ポイントメイクの部位は、目の周りや頬などです。いずれも乾燥しやすい部位のため、できればポイントメイクは控えましょう。

メイクとクレンジング剤をよくなじませる

クレンジング剤はメイクを落としやすくするためのケア用品です。メイクとクレンジング剤をよくなじませる必要があります。十分になじませてからぬるま湯で洗うことで、メイクとクレンジング剤を一緒に洗い流せます。

やわらかいタオルで優しくふき取る

クレンジング後は、肌についた水滴をやわらかいタオルで優しくふき取りましょう。水滴がついたまま保湿ケアをしても、保湿成分が肌にうまく浸透しません。クレンジング後の肌は敏感なため、かたいタオルでゴシゴシふくとダメージを受けます。

乾燥肌の方がメイクを落とすときは、肌への負担を少しでも軽くするために、次のポイントに注意しましょう。

クレンジングの前は清潔な手で

不潔な手でクレンジングをすると、雑菌や刺激物によって肌に負担がかかります。乾燥肌はバリア機能が低下しているため、赤みやかゆみなどの肌トラブルがおこりやすい状態です。クレンジングの前に手を十分に洗うことを習慣づけましょう。

肌をこすりすぎない

クレンジング剤とメイクをなじませるときに、肌をこすらないように注意してください。全くこすらずにクレンジングすることは難しいかもしれませんが、手を肌に押し当てずに優しく円を描くようになじませましょう。

メイクが落ちていないと思っても、実際にはクレンジング剤がよくなじんでいて、すすげば簡単に落ちる状態になっています。こすればメイクが落ちやすくなるわけでもないので、こすらないことを最優先に考えましょう。

顔をすすぐときはぬるま湯で

顔をすすぐときは、必ずぬるま湯で洗い流してください。熱いお湯で洗い流すと必要な皮脂まで流れてしまいます。皮脂は肌を外部刺激から守ったり、水分の蒸発を防いだりするため、熱いお湯で洗うと乾燥肌が悪化してしまいます。