40代・50代必見!
化粧品でリフトアップはできる?
ハリをケアするスキンケアのポイントとは
常に尽きない肌悩みの中で、40・50代になるととくに気になりはじめるのがハリの低下やたるみ。化粧品でリフトアップさせたいと思っている方のために、ハリ低下の原因や取り入れるべきケア、化粧品の選びのポイント等を解説します。
※この記事での「エイジングケア」とは、年齢に応じたケアを指します
市販の化粧品でリフトアップ・たるみ改善はできる?
残念ながら、すでにたるんでしまった肌を化粧品でリフトアップさせるのは不可能。ただし、ハリをあたえるエイジングケアを取り入れることで、健やかで若々しい肌印象を保つことはできます。
まだ悩んでいない方は将来のために、すでに気になっている方はこれ以上悩まないために、あらためてスキンケアを見直してはいかがでしょうか。
40代・50代になると顕著になるハリ低下・たるみの原因
ハリの低下やたるみは、なぜ加齢とともに多く現れるようになるのでしょうか。考えられる主な原因を紹介しますので、あてはまるものがないか見ていきましょう。
乾燥
気温や湿度、スキンケアの不足や体調不良などの影響で肌が乾燥すると、みずみずしさやしなやかさが失われてハリが低下。一時的であれば問題ありませんが、乾燥してハリのない状態が長く続くと、たるみやシワなどにもつながってしまいます。
加齢に伴う肌内部の変化
40代・50代での肌悩みは、年齢を重ねるにつれて肌内部で起こる現象も影響しています。
ハリを司るコラーゲン・エラスチンなどのタンパク質が糖と結びつく「糖化」という現象は、たるみやシワ、黄ぐすみの引き金に。加齢だけではなく、糖分が多い食事や飲酒、喫煙も一因になるといわれています。
また、ハリやツヤを生み出す女性ホルモン「エストロゲン」の量が減ってコラーゲンが生成されにくくなり、シワやたるみの原因に。さらに、代謝が落ちて肌内部のうるおいを保つ成分(NMF、細胞間脂質)や皮脂の量が減少すると、柔軟性やハリ低下につながります。
顔の筋肉(表情筋)の衰え
肌のハリは顔の筋肉(表情筋)にも支えられています。年齢によって、そして使わずにいると衰えるのはからだの筋肉と同じ。マスク生活で表情筋を使わなくなったと感じている方、スマホやパソコンを見る時間が長い方、人との会話が少ない生活環境にいる方などは注意が必要です。
紫外線の影響(光老化)
肌老化の約8割が、紫外線による「光老化」と言われていることをご存知でしょうか。紫外線の中でも、肌奥の真皮層にまで到達するA波(UV-A)は、ハリや弾力の元となるコラーゲンやエラスチンを破壊。長年かけてダメージが肌に蓄積されていくため、年齢を重ねるほどシワやたるみが顕在化します。
肌にハリをあたえるためのポイントは?化粧品の選び方や使い方を確認
先にお伝えした通り、すでにたるんでしまった肌を化粧品でリフトアップさせることはできません。ただし化粧品の選び方や使い方を工夫して、ハリのある肌を目指すことはできます。積極的なエイジングケアのために意識したいポイントを見ていきましょう。
保湿・エイジングケアを重視したアイテムをそろえる
ハリ低下の大きな原因となる乾燥を防ぐためには、言うまでもなく保湿が重要。単に保湿するだけではなく、エイジングケアラインのスキンケアに切り替えるのも一手です。
各ブランドのエイジングケアラインは、通常のラインよりも保湿を強化していることが一般的。もし同じ基礎化粧品をずっと使っている場合は、この機会に見直してみましょう。
成分にも着目するなら、以下を参考にしてみてください。
ハリ:ナイアシンアミド、レチノール、ビタミンC誘導体 など
保湿:セラミド、ヒアルロン酸、コラーゲン、ライスパワー®No.11(米エキスNo.11)など
クリームなども取り入れる
保湿・エイジングケアを意識したラインに切り替えつつ、化粧水と乳液の基本ケアにぜひ加えたいのがクリーム。油分ベースなので保湿力がそもそも高く、あたえたうるおいにフタをする役割があります。
さらに、上記で触れたようなハリ・保湿成分をはじめとする美容成分を安定して配合しやすいという特長も。エイジングケアを心がけるなら、クリームをぜひ取り入れましょう。
マッサージもおすすめ
マッサージだけでリフトアップさせることは難しいのが現実ですが、こわばった肌や表情筋をほぐすためには有効。マッサージクリームを使えば、摩擦の軽減とうるおい効果を同時に得ることができます。
表情筋に負担がかかって逆にたるみが加速してしまう可能性もあるため、力を入れすぎないように注意。クリームを肌に置き、内から外にらせんを描きながらゆっくりと伸ばすようにマッサージしましょう。マッサージが終わったら、製品の使い方に応じて拭き取りもしくは洗い流して完了です。
日やけ止めもマスト
たるみやシワにつながる紫外線を防ぐため、日やけ止めは365日使いましょう。UVカット値については、日常生活ではSPF30・PA++~+++ほどあれば十分です。炎天下でのレジャーやスポーツ時には、SPF50・PA++++程度を使うといいでしょう。
たるみやシワ以外に、紫外線は乾燥やキメの乱れ、肌あれ、そしてもちろんシミにもつながります。日やけ止めだけでなく日傘や衣類、帽子なども活用し、賢くUVケアを行いましょう。
若々しい印象を目指すためには、スキンケア以外の習慣も見直そう
肌(顔)のたるみやハリの低下には、複雑な原因が関わっています。リフトアップしたいと思うとスキンケアだけに意識が向きがちですが、それ以外の習慣も見直してみましょう。
頭と顔の肌は一枚の皮でつながっているので、リフトアップには頭皮ケアも重要。頭皮からしっかりブラッシングしたり、シャンプーのときに頭皮をマッサージする習慣をつけたりしてみてください。
また肌のエイジングを加速させる糖化対策としては、健康的な食生活も欠かせません。健康的な栄養バランスを意識しつつ、コラーゲンの元になるアミノ酸を含むたんぱく質を積極的に取り入れるのがおすすめです。
その他、睡眠の質を高めたり適度に運動したりと、基本中の基本にあらためて立ち返ることが大切。日常生活を振り返り、見直せるところから改善してみましょう。
まとめ
一度たるんでしまった肌を化粧品でリフトアップさせることはできませんが、継続的なハリケアに取り組むことが肌印象のアップにつながります。エイジングケアを重視したスキンケアに切り替え、未来の肌に投資しましょう。
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