さまざまな種類があるクレンジング料の中でも、乾燥しがちな肌に嬉しいのがクリームタイプ。今回はクレンジングクリームの特長を改めておさらいするとともに、選び方や使い方のポイントを解説します。自分に合うクレンジングクリームを見つけ、よりよいスキンケア習慣をはじめるための一助にしてみてください。

クレンジングクリームとはその名の通り、クリーム状のクレンジング料。水の中に油滴が分散しているO/W（オイルインウォーター）型が主流で、肌になじませるとW/O（ウォーターインオイル）型に変化する（＝転層する）ものも多く流通しています。

油性成分が界面活性剤とともにメイクを浮かせ、同時に高い保湿力を発揮。適度な洗浄力がありながら保湿性に優れているので、乾燥肌や年齢を重ねた肌のデイリーメイクオフに適していると言えるでしょう。中には、マッサージクリームとして使える製品もあります。

上記のような特徴から、クレンジングクリームはこんな方におすすめです。
・メイク落ちのよさとうるおい、どちらも欲しい方
・メイクをゆったり落としたい方
・乾燥肌の方
エイジングケアケア※を意識している方　※年齢に応じたケア
・マッサージもしたい方　など

自分に合うクレンジングクリームを見つけるための、選び方のポイントをお伝えします。

配合成分で選ぶ

クレンジング料に限らず、美容成分を安定配合しやすいのがクリームという剤型の特長。さらに、クレンジングクリームは乾燥肌向けにつくられていることが多いため、基本的に保湿成分はきちんと配合されています。その中でも、具体的にどんな成分が配合されているかをチェックしてみましょう。

例えば、ヒアルロン酸・セラミド・グリセリン・コラーゲンなどは代表的な保湿成分の一例。他にメーカー独自の成分を取り入れていることも多いので、それぞれの特長や説明をチェックしてみてください。

洗い流しタイプか、ふきとりタイプかで選ぶ

クレンジングクリームとメイクをなじませた後の落とし方として、洗い流しもしくはふきとり、大きく分けて2つのタイプがあります。

バスルームで使うなら洗い流しタイプが便利。ふきとりタイプは落とした後も肌にうるおいが残りやすく、洗面所などでゆったりメイクオフしたい方に向いています。両用タイプもあるので、使用シーンや好みで選びましょう。

テクスチャーや容器の形状で選ぶ

スキンケア用の保湿クリームのように濃厚なものから、なじませていくとオイル状になるものまで、クレンジングクリームのテクスチャーはいろいろ。説明書きや口コミなども参考にしながら、心地よく使えるものを探しましょう。

また、クレンジングクリームの容器はジャーもしくはチューブが主流。ジャータイプは空気や水分が入りやすく、衛生的に使い続けるためには工夫が必要です。濃厚なクリーム状だとジャーに入っていることも多いので、好みの使用感と使いやすさなどの兼ね合いを考えて選んでみてください。

クレンジングクリームを使う際のポイントを、手順に沿ってお伝えします。普段のクレンジング習慣を振り返りつつ、ぜひ実践してみてください。

適量を使う

摩擦を防ぎながらスムーズにメイクを落とすため、適量を使いましょう。メーカー推奨量が基本ですが、特に指定がない場合はさくらんぼ粒大を目安にしてみてください。

ジャータイプの場合は、指ではなく必ずスパチュラを使いましょう。使用後はきれいにふきとり、スパチュラ自体の清潔さを保つことも忘れずに。

なじませるときは摩擦に注意

適量のクレンジングクリームを手に取ったら、両ほほ・ひたい・鼻・あごの5点に置き、軽い力で徐々に広げます。顔全体にクリームが広がったら、クルクルとなじませてメイクを浮かせていきましょう。

なじませていくうちにW/O型に変わるクレンジングクリームの場合は、指がふっと軽くなった瞬間がメイク落ちの合図です。

なお、マッサージクリームとしての機能を兼ねているクレンジングクリームの場合でも、力の入れすぎ・時間のかけすぎはご法度。やさしい力加減でもマッサージ効果はじゅうぶんに期待できるので、肌をいたわるように指をすべらせましょう。

ふきとりタイプ：ティッシュオフしてから濡れコットンでふきとる

ふきとりタイプの場合は、クレンジングクリームとメイクがなじんだら一度ティッシュオフするのがおすすめ。あらかじめティッシュにクリームを吸わせておくことで、そのあとのふきとりが格段に楽になります。

ティッシュが三角になるよう半分に折って半顔ずつ顔に当ててから、ぬるま湯をたっぷり含ませたコットンなどでやさしくふきとって完了。その後は、必要に応じて洗顔料を使いましょう。

洗い流しタイプ：ぬるま湯でしっかりすすぐ

洗い流しタイプの場合は、クレンジングクリームとメイクがなじんだらすぐにすすいで構いません。より手早く済ませたい場合は、ふきとりタイプと同様に軽くティッシュオフしてみてください。

熱いお湯は肌のうるおいを必要以上に奪ってしまい、冷たすぎるとよごれが落ちにくいので、37℃前後のぬるま湯を使うのがおすすめです。最後に鏡を見て、フェイスラインなどにすすぎ残しがないかをきちんと確認しましょう。