スペシャルケアとしてはもちろん、デイリーケアにも大活躍するマスクやパック。美白ケアに力を入れたいと思っているなら、マスクやパックも美白効果が期待できるものでそろえてみませんか?いつものお手入れにプラスしたい美白マスク・パックの選び方、種類ごとの魅力や使い方などを詳しく解説します。
※この記事での「美白」とは、メラニンの生成を抑えてシミ・ソバカスを防ぐことを指します
美白マスク・パックの魅力
製品の種類や特徴にもよりますが、肌悩みへのアプローチを集中的に行えるのがマスクやパックの魅力。美白有効成分が配合されていれば、シミ・ソバカスの予防もできて一石二鳥です。
乾燥や紫外線のダメージを受けた後のスペシャルケアにもぴったりな美白マスク・パックを、ぜひお手入れのラインナップに加えてみてはいかがでしょうか。
美白マスク・パックの種類と選び方
「美白マスク」「美白パック」として販売されているものは多くありますが、種類や特徴は多岐にわたります。どんなものがあるのかを知り、理想的な製品を見つけましょう。
パック・マスクの形状で選ぶ
「パック」「マスク」といっても、形状・種類はさまざま。代表的なタイプとその特徴などを見ていきましょう。
シートマスク(シートパック)
化粧水や美容液が浸してある不織布のシートを肌にのせるだけで、うるおいを集中的に補えるシートマスク(シートパック)。肌にムラなくうるおいを届けるのはもちろん、火照った肌を効率よくクールダウンさせたり、はがした後のシートで肌を軽くふきとることで角質ケア効果が得られたりする製品もあります。
また、顔に貼り付けたままの「ながら美容」にもおすすめ。スペシャルケアとして位置づけられることが多いものの、忙しいときには時短ケアとしても心強い存在です。
毎日使えるものから週に2~3回が適しているものまで、推奨頻度もいろいろ。選択肢の多さも、シートタイプの魅力といえるでしょう。
洗い流すマスク(洗い流すパック)
クリームやジェルなどを肌に塗って数分置いた後に洗い流し、古い角質や毛穴のよごれをオフ。洗顔後、軽く水気を抑えた状態の肌に使うタイプが一般的です。
保湿成分も配合されていることがほとんどですが、どちらかというと「落とすケア」がメイン。古い角質による肌のごわつきや、くすみなどが気になっている方におすすめです。
ピールオフパック(はがすパック)
クリームやジェルなどを肌に塗布して数分放置し、乾燥させた後に肌表面のよごれとともにはがすタイプ。市場に出回っている数は少なめですが、はがすときの爽快感などを好む方に支持されています。
ただしシートを物理的にはがすことから、使用部位や使い方、肌質によっては負担になる可能性も。うぶ毛を同時に処理できてしまうものもあるほどなので、よく検討することをおすすめします。
スリーピングマスク(スリーピングパック)
近年登場した、ジェルやクリームタイプのスリーピングマスクも「マスク」「パック」の一種。夜のスキンケアの最後に使い、洗い流すことなくそのまま就寝。睡眠中の肌を乾燥などの外的ストレスから保護します。
軽い使用感でベタつきが少ない傾向にあり、肌質を問わずに使える製品も多数。塗るだけでよい手軽さも人気の秘密です。
美白有効成分で選ぶ
種類のほかに欠かせないチェックポイントは、もちろん美白有効成分。配合されていることは大前提のうえで、具体的な成分名にも着目してみましょう。
例えば、日本酒や醤油、みそなどに含まれる麹(コウジ)菌由来の「コウジ酸」は、チロシナーゼの働きを抑えてメラノサイトが過剰なメラニンを産生するのを抑制することで、シミ・ソバカスを防ぐという仕組みで美白効果を発揮。
ほかにも、メラニンの還元をサポートする「ビタミンC誘導体」、メラノサイトの活性化を抑える「トラネキサム酸」、チロシナーゼの働きを阻害する「アルブチン」など、さまざまな美白有効成分が存在します。成分ごとに特徴が異なるので、特徴をチェックしながら選んでみてください。
その他の成分で選ぶ
乾燥も同時にケアしたいなら保湿成分を、キメの乱れやハリの低下にアプローチしたいなら整肌成分を・・・といったように、肌の状態に合わせてその他の成分も確認しましょう。
いずれもたくさんの種類がありますが、ヒアルロン酸・アミノ酸・セラミドなどの肌に存在する保湿成分や、ヨモギエキス・カリンエキスなどの植物由来成分をチェックしてみてください。
美白マスク・パックの効果的な使い方と注意点
美白マスク・パックの基本的な使い方と注意点を、アイテムごとに解説します。
※製品の使い方などに関して、以下では一般的な情報をご紹介しています。どの製品もブランドやメーカー推奨の使用順に従うのが基本ですので、あくまでも参考程度にご覧ください。
シートマスク(シートパック)
使用タイミング
【化粧水タイプ】洗顔後すぐ(洗顔→シートマスク→(美容液)→乳液orクリーム)
【美容液タイプ】化粧水の後(化粧水→シートマスク→乳液orクリーム)
【オールインワンタイプ】洗顔後すぐ(洗顔→シートマスクで完了。好みで追加してもOK)
※朝に使用する場合は、いずれのタイプも最後に日やけ止めをプラス
使用STEP
①シートマスクを広げ、肌に密着させる
②10分前後、肌に乗せたまま過ごす
③時間が経過したらゆっくりとはがし、肌に残った化粧水や美容液をなじませる。シートマスクを折りたたんで軽くふきとるようにしてもOK
④必要に応じてその後のケアを行う
頻度
基本的に毎日使っても差し支えありません。ただし推奨頻度が記載されている場合は、それに従うようにしましょう。
注意点
シートマスクを顔に長時間貼りっぱなしにするのはご法度。長い時間貼ったままにしておくとシートが乾き、肌のうるおいが奪われてしまうこともあります。推奨時間を守ることが前提ですが、肌がひんやりしはじめたころが目安です。
肌が敏感になっているときは水分が刺激になることがあるので、気になる場合は事前にパッチテストを行いましょう。
洗い流すマスク(洗い流すパック)、ピールオフパック(はがすパック)
使用タイミング
クレンジングや洗顔の後、肌の水気を軽くふきとった後
使用STEP
①クレンジングや洗顔を済ませ、肌の水気を軽くふきとる
②マスク(パック)を肌に広げる
③指定の時間放置する(湯船につかりながらもおすすめ)
④洗い流すマスクはきちんとすすぐ。ピールオフパックはゆっくりとはがし、必要に応じてすすぐ
⑤いつものスキンケアで仕上げる
頻度
週に1~2回が目安。肌に蓄積したよごれを集中的に取り去ることを目的としているので、毎日の使用は推奨されていないことが大半です。
注意点
顔になじませる際は、目や口の周りを避けましょう。また、すすぎ残しはニキビなどの肌あれの一因になります。ぬるま湯を使い、フェイスラインまできちんとすすぎましょう。
ピールオフパックは、はがす際の摩擦が肌へ負担を与えてしまうこともあります。勢いよくはがさないように十分気を付けましょう。
スリーピングマスク(スリーピングパック)
使用タイミング
夜のスキンケアの最後
使用STEP
①適量(パール粒2個ほど)を手に取り、肌へまんべんなくなじませる
②肌にきちんとなじんだら、そのまま就寝
頻度
毎日使えるものがほとんどですが、乾燥が気になるときだけ・週に2~3回程度など、フレキシブルに使えます。
注意点
目や口の周りを避けてなじませましょう。
まとめ
デイリーケアとしても、スペシャルケアとしても活躍するフェイスマスク(パック)。美白有効成分が配合されたものを取り入れれば、より効率よく理想の肌へ近づけることでしょう。種類や成分、使用シーンを考えてマスク・パックを選び、美白ケアに役立ててみてはいかがでしょうか。