冬の寒さは肌に厳しく、乾燥や肌あれを起こします。肌の乾燥や肌あれを防ぎ、うるおいを保つためには適切なスキンケアが必要不可欠です。本記事では、冬の肌トラブルを効果的にケアする方法と、おすすめの保湿成分を紹介します。うるおいを守るスキンケアと成分を取り入れて、健やかな肌を目指してください。
冬に乾燥肌と肌あれが増える原因とは?
冬になると気温と湿度が下がるため、乾燥肌や肌あれなどのトラブルが増えます。また、肌に負担がかかることもトラブルの原因です。ここでは、次の2つのポイントについて詳しく説明します。
● 冬に肌があれやすいのはなぜ?気温・湿度の低下と肌の関係
● 空気の乾燥と寒さによる肌への負担
それぞれの内容について、詳しく見ていきましょう。
冬に肌があれやすいのはなぜ?気温・湿度の低下と肌の関係
冬の到来とともに、肌トラブルに悩まされる方が増える背景には、冬ならではの環境の変化が関わっているのをご存じでしょうか。冬は気温が低下し、空気が乾燥します。このような状況下では、肌の水分が失われやすく、乾燥が進むのです。
水分不足に陥った肌は、外部からの刺激に対する抵抗力が弱まり、ダメージを受けやすい状態になってしまいます。加えて、冬は暖房の使用が欠かせませんが、これが肌の敵となることもあるでしょう。暖房器具は室内の空気を温めると同時に湿度を奪ってしまい、乾燥がさらに進むことで肌あれがよりいっそう悪化してしまうのです。
空気の乾燥と寒さによる肌への負担
乾燥した空気は、肌の味方である皮脂や角層を奪ってしまい、肌本来のバリア機能を低下させてしまいます。その結果、外部からの刺激に対する肌の抵抗力が弱まり、ホコリや花粉などの影響を受けやすくなるのです。これが、肌トラブルの引き金となることも少なくありません。
さらに、冬の寒さは血行を悪化させ、肌への栄養供給を滞らせます。肌細胞の生まれ変わりであるターンオーバーが乱れることで古い角層が蓄積し、肌の乾燥がさらに加速してしまうのです。
このように、冬は気温と湿度の低下により、肌にとって過酷な環境となります。肌の健康を保つためには、こまめな保湿ケアが乾燥肌対策の鍵となるでしょう。
乾燥肌スキンケアの基本ステップ
ここでは、乾燥肌のためのスキンケアの基本ステップをご紹介します。具体的には、次の5つです。
● クレンジングと洗顔
● 化粧水で水分補給
● 美容液で集中保湿
● 乳液・クリームでしっかりとフタをする
● 保湿パックでスペシャルケア
スキンケアの基本ステップを守ることで肌の健康を保ち、トラブルを予防しやすくなります。それぞれのステップの中身について、詳しく見ていきましょう。
クレンジングと洗顔
1つ目のステップは、クレンジングと洗顔です。クレンジングに使うオイルやバームは、クリームタイプやミルクタイプのものを選びましょう。これらは肌に優しい使い心地で、保湿成分が多く含まれていて乾燥を防ぎやすくなるためです。
洗顔料は、低刺激のものを選びましょう。無香料・無着色・パラベンフリー・アルコールフリーのものだと、肌に対する負担を抑えられます。
クレンジングも洗顔も、ぬるま湯で優しく洗うことがポイントです。熱いお湯は肌に必要なうるおいを奪い、乾燥を進行させる原因となってしまいます。
化粧水で水分補給
乾燥肌のスキンケアについて、化粧水での水分補給は重要です。保湿は肌のバリア機能をサポートし、乾燥や外部刺激から肌を守る役割を果たします。洗顔後は、化粧水を使って肌に水分を補給し、うるおいを閉じ込めましょう。
化粧水は、セラミド・ヒアルロン酸・コラーゲンなどの保湿成分が含まれているものを選ぶのがおすすめです。洗顔後の肌は水分が奪われやすい状態のため、すぐに化粧水を使って保湿しましょう。
美容液で集中保湿
美容液は化粧水のあとに使用し、乳液・クリームの前に塗布するものと、化粧水の前に使用するものとがあるのが一般的です。朝と夜に使用することで、より効果的に保湿できます。
美容液には優れた美容成分が多く含まれており、保湿効果が高いものが多いです。とくに乾燥肌には、以下の成分が含まれる保湿効果が高いものを選ぶとよいでしょう。
● ヒアルロン酸
● セラミド
● コラーゲン
● アミノ酸
● プラセンタ
● ライスパワー🄬No.11
ぜひ自分に合った美容液を見つけてみてください。
乳液・クリームでしっかりとフタをする
乾燥肌のスキンケアでは、乳液やクリームを使ってしっかりとフタをすることが重要です。これにより、肌にあたえた水分や美容成分を逃さず、保湿効果を高められます。
クリームは乳液よりも油分が多く含まれているため、乳液のあとにクリームを使うことでしっかりと保湿可能です。とくに乾燥が気になる部分には、クリームを重ねて塗ることで保湿効果を高められます。
保湿パックでスペシャルケア
乾燥肌のスペシャルケアとして、保湿パックを取り入れるとより効果的です。保湿パックは、肌に集中的にうるおいをあたえます。
化粧水で肌を整えたあとに、指定時間(10~20分ほど)パックをつけましょう。指定時間よりも長くつけたままでいると、逆に肌の乾燥を招いてしまうため注意してください。パックはスペシャルケアとして、週に1~2回の使用がおすすめです。
乾燥肌ケアにおすすめの成分
乾燥肌ケアにおすすめの成分には、次の4つが挙げられます。
● ヒアルロン酸
● セラミド
● コラーゲン
● スクワラン
● ライスパワー🄬No.11
それぞれの成分について詳しく見ていきましょう。
ヒアルロン酸
ヒアルロン酸は、肌のうるおいを保つのに欠かせない成分です。その秘密は、驚くほどの保水力にあります。
1グラムのヒアルロン酸で6リットルもの水分を抱え込めるのです。500mlのペットボトルに換算すると、12本分もの水分量になります。このように、ヒアルロン酸は少量でも肌にたっぷりと水分をあたえ、乾燥から守ってくれる優れものといえるでしょう。
セラミド
セラミドは、肌の保湿とバリア機能を支えてくれる重要な成分です。もともと肌の角層に存在し、水分を保持したり、外部からの刺激や乾燥から肌を守ったりする役割を果たしています。
しかし、セラミドは年齢とともに減少し、50代では20代の約半分ほどになるといわれているのです。そのため、セラミド配合のスキンケア商品を使い、肌の保湿とバリア機能をサポートする必要があります。
コラーゲン
コラーゲンは、体内で豊富に存在するタンパク質の1つで、主に皮ふ・骨・軟骨・腱・じん帯などを構成する成分です。コラーゲンは肌の弾力やハリを保つために重要で、加齢とともに減少するため、スキンケアで補う必要があります。
スキンケアでは、ビタミンCと併用してケアするのがおすすめです。ビタミンCはコラーゲンの生成を助けるため、一緒に摂取することで効果が高まります。
スクワラン
スクワランは、保湿効果に優れた天然由来の成分です。肌の水分を保持し、乾燥を防ぐ効果が期待できます。
スクワランのメリットは、酸化しにくく、長期間安定して使用できる点です。また、肌に浸透しやすく、べたつかずに使用できるため、さまざまな肌タイプに適しています。たとえば、スクワランオイルを化粧水のあとに数滴使用することで、肌の保湿効果を高められるでしょう。
ライスパワー🄬No.11
ライスパワー🄬No.11は、お米から生まれた肌の水分保持能改善を持つ成分です。
肌の水分保持能とは、人が生まれながらにもっている肌の角質層内に水分を保つ能力となります。
水分保持能を改善することで、季節の変わり目や外的ストレスによってあれがちな肌も、うるおいを保つことで守ることができます。
乾燥肌を悪化させないためのポイント
最後に、乾燥肌を悪化させないためのポイントをご紹介します。そのポイントとは、次の4つです。
● 加湿
● 水分補給
● 入浴温度と時間に注意
● 栄養バランスを意識した食生活
スキンケア以外にも、上記のポイントを意識することで乾燥肌を防ぎやすくなるため、ぜひ生活に取り入れてみてください。それぞれのポイントについて詳しく見ていきましょう。
加湿
乾燥肌を悪化させないためには、加湿が重要です。空気が乾燥していると、肌から水分が蒸発しやすくなります。そのため、加湿器を使用して室内の湿度を保ち、肌の乾燥を防ぎましょう。
適切な湿度を保つことで、肌のバリア機能が強化され、外部からの刺激や乾燥から肌を守る効果も期待できます。加湿器を使う以外にも、洗濯物や濡れタオルを室内に干す、お湯を沸かすなどの方法でも加湿が可能です。
水分補給
乾燥肌を悪化させないために、適度な水分補給も心がけましょう。体内の水分が不足すると、肌の水分も不足しやすくなるためです。十分な水分を摂取することで、肌の内側からうるおいを保てます。
水分補給のポイントは、一度に大量の水を飲むのではなく、こまめに摂取することです。また、常温や温かい飲み物を選ぶことで、からだに負担をかけずに水分を補給できます。
入浴温度と時間に注意
乾燥肌対策には、入浴温度と時間に注意することも大切です。お湯の温度は40度以下に設定しましょう。42度以上のお湯は、肌の保湿成分を流出させ、乾燥を悪化させる可能性があります。
また、入浴時間は10〜15分以内に抑えるようにしましょう。長時間の入浴も肌のうるおいを奪い、乾燥を引き起こす原因となるためです。
栄養バランスを意識した食生活
乾燥肌を悪化させないためには、栄養バランスを意識した食生活も心がけましょう。食事を通じて肌に必要な栄養素を摂取することで、乾燥肌を防ぎやすくなります。具体的には、以下のような栄養を積極的に摂るとよいでしょう。
● ビタミン類
● タンパク質
● 食物繊維
● 必須脂肪酸
● 亜鉛
これらの栄養素を摂り、外部からのスキンケアだけでなく、内側からの栄養補給も意識してみてください。
まとめ
本記事では、冬の肌トラブルを効果的にケアする方法と、おすすめの保湿成分について解説しました。冬の乾燥と寒さは肌に大きな負担をかけ、肌あれや乾燥肌を引き起こします。気温と湿度の低下により肌の水分が奪われ、弱った肌がダメージを受けやすくなるのです。
しかし、正しいスキンケアと生活習慣の改善により、健やかな肌を保ちやすくなります。冬の厳しい環境に負けない、うるおいに満ちた肌を手に入れるために、今日から正しいスキンケアと生活習慣を始めてみませんか。