ひとつでスキンケアの何役をも担うオールインワン化粧品。便利そうだけれど、肌への効果や使用感、コストパフォーマンスなどが気になり、結局どうなの？と思っている方もいるのではないでしょうか。そこで今回は、オールインワン化粧品のメリットや上手な選び方、使い方のコツをご紹介。日々のケアに取り入れるための参考にしてみてください。

※この記事での「美白」とはメラニンの生成を抑えてシミ・ソバカスを防ぐこと、「エイジングケア」とは年齢に応じたケアを指します

オールインワン化粧品とは、スキンケアの基本ステップである化粧水・美容液・乳液・クリームなどの役割をひとつにまとめたアイテムです。製品によって機能や特徴が異なり、さらにUVカット機能や下地機能、パックの効果を兼ね備えているもの、美白やエイジングケアといった目的別の製品も。忙しいときでも手軽にスキンケアを完了できることから、幅広い年代に人気があります。

最大のメリットは、なんといっても時短ができること。ひとつで複数の役割を果たすので、朝の忙しい時間や疲れてスキンケアが億劫な夜でもスキンケアが簡単に完結します。さらに複数のアイテムを重ねずに済むため、摩擦ダメージを軽減しやすくなるのもメリットのひとつです。

上述の通り、オールインワン化粧品の種類はさまざま。謳われる効果（機能）や配合成分、使用感などは製品によってかなり異なります。オールインワン化粧品の魅力を体感するためには、肌質や目的に合ったものを選ぶことが鍵。選ぶときに意識したいポイントを解説します。

求める機能が備わっているか

「オールインワン」の定義は製品によりけり。自分が求める機能（役割）を備えたオールインワン化粧品を選びましょう。

化粧水・乳液・美容液・クリームなどが一般的ですが、夜に使うならさらにパックやマスクの機能、朝に使うならUVカット機能や下地機能などを備えたものを選ぶのもおすすめ。使うシーンをイメージすると、求める機能がはっきりします。

肌質や肌悩みに合う処方・成分を取り入れているか

ほかのスキンケアアイテムと同じように、オールインワン化粧品にも肌質や悩み別で選べるラインアップがあります。

乾燥が気になるなら保湿を強化したもの、肌あれしやすいなら肌を整える成分が入っているもの、シミを防ぎたいなら美白有効成分が配合されたもの、ハリの低下が気になるならエイジングケアに特化したものなど、自分が求める処方や成分が採用されているか確認しましょう。敏感肌の方は、低刺激性のものを選ぶのも手です。

ジェル、クリーム、ローションなど、心地よく使えるテクスチャーか

オールインワン化粧品はテクスチャーもさまざまです。自分にとって心地よいテクスチャーを選びましょう。

最も広く流通しているジェルタイプは、さっぱりとみずみずしい使い心地が特徴。べたつきにくいものが多いため、皮脂が気になる肌や春夏などにもおすすめです。

こっくりとしたクリームタイプは、乾燥肌や秋冬にぴったり。うるおいを感じやすいので、お手入れの充実感も増すでしょう。

また数は少ないものの、ローションタイプのオールインワン化粧品もあります。よりさっぱり使いたい方や、ほかのアイテムと合わせ使いしたいときには選択肢に加えてみてください。

オールインワン化粧品だけに限りませんが、スキンケアアイテムは使い方次第でさらに魅力を体感しやすくなります。お気に入りのオールインワン化粧品を見つけたら、使い方にも意識を向けてみましょう。

量はさくらんぼ粒程度を目安に

ほかのスキンケアと同様、使用量を守ることが大切。使用量が少ないと十分に保湿できないだけでなく、肌への摩擦が起きやすくなります。

使用量は製品ごとの推奨量に従いつつ、特に説明がない場合はさくらんぼ粒大を目安にしてみてください。乾燥が気になる場合は、普段の使用量よりも少し多めに使うといいでしょう。

擦らないようにやさしくなじませる

塗るときは摩擦を避け、やさしくなじませることもポイントです。ジェルやクリームの場合はひたい・両ほほ・鼻・あごの5点に置き、内から外へ広げていきます。顔全体に広げたら、やさしくハンドプレスしてなじませましょう。

乾燥が気になる部分には、重ねづけをするのがおすすめ。特にほほや目もとなどは乾燥しやすいため、肌の状態をよく観察しながら加えてみてください。

オールインワン化粧品に美容液やクリームをプラスするテクニックも

オールインワン化粧品を、ほかの美容液やクリームと併用するテクニックもおすすめ。

肌悩みに合った美容液をジェルやクリームタイプのオールインワン化粧品の前にプラスしたり、乾燥が気になるときはオールインワンジェルの後にナイトクリームを重ねたりと、アレンジは無限です。併用する場合は、テクスチャーがさらっとしているものを先に使いましょう。

また、普段は通常の化粧水や美容液、クリームなどを使い、疲れた日や時間がない日だけにオールインワン化粧品を使うのも手です。便利なオールインワン化粧品を自由に活用し、毎日のスキンケアを快適にしましょう。