ナチュラルメイクが主流となって久しいこの頃ですが、ときにはばっちりメイクも楽しみたいもの。でも、なんだか濃いメイクが似合わない・不自然になってしまうと悩んでいませんか? ひとくちに「濃いメイク」とは言っても、ただ濃くすればいいわけではありません。スタイリッシュでトレンド感のある、大人にも似合う「濃いメイク」のコツを伝授します!
濃いメイクのコツは?
大人のメイクを「ギャルメイク」「老け見えメイク」にせず濃くするためには、いくつかのポイントがあります。まずは以下の基本を押さえましょう。
大人の「濃いメイク」の基本テク
どこを濃くするかと同時に、どこを抜くかが重要な大人のメイク。そのためのポイントをご紹介します。
全パーツを濃くしない
濃いメイクにはメリハリが重要なので、濃くするのは1~2パーツにとどめるのが理想です。引くべきポイントを決め、すべてのパーツを濃くしすぎないようにしましょう。
黒以外の色も使う
「濃いメイク」と聞くと、黒いマスカラや黒いアイラインなど、ブラックで「盛る」ことをイメージする方もいるかもしれません。しかし黒で固めてしまうと、抜け感がなくけばけばしい雰囲気になってしまいます。黒が定番カラーとされているアイテムは、バランスを見ながらブラウンやグレー、ネイビーなども検討しましょう。
「ぼかし」も重要!
濃くしたいからといって、ぼてっとのせたチークやアイカラー、アイブロウなどをそのままにしておくのはご法度。ブラシにしっかり含ませてから肌にのせ、しっかりぼかしながら仕上げることが大切です。鮮やかな色を、指などでラフにのせるリップテクニックもありますよ。
オフィシャル?カジュアル?シーン別のポイント
好みでバランスを決めてもよいですが、ファッションやシーンで濃くするポイントを考えるのも一手です。
ビジネスシーンやオフィシャルな場では、リップを濃くするのがおすすめ
仕事や就職活動などのビジネスシーン、結婚式などのオフィシャルな場では、一般的に濃すぎるメイクはマナー違反。かといってナチュラルメイクすぎるのも、身だしなみがなっていないと見なされてしまうこともあります。
そこでおすすめしたいのは、アイメイクやチークは比較的ナチュラルにしつつ、リップを濃くすること。とくに赤リップは、一気に華やかな印象を演出できる救世主的アイテムです。発色のよい赤リップは顔全体の印象を引き締めてくれるので、ビジネスシーンにも合います。結婚式などでは、フェミニンな雰囲気が増すローズ系などでもいいでしょう。
フェスやパーティなどのイベントでは、濃くするのは2~3パーツまで
フェスやパーティ、友人同士の集まりなど、カジュアルなイベントのときには自由に楽しんでOK。しかし全パーツを盛ると垢抜け感が出にくいので、濃くするのは2~3パーツがおすすめです。
例えばアイブロウとアイメイクを濃くして目力をアップさせたり、リップとチークを濃くして血色感を強調したりと、どこを引き立てたいかを考えるとよいでしょう。
【主役にするパーツ別】濃いメイクの方法
では、パーツごとの濃いメイクの方法とコツをみていきましょう。以下でお伝えするパーツをすべて濃くするのではなく、どこを主役にするか決めてチャレンジしてみてください。
【アイブロウ編】濃いメイクの方法
眉尻をペンシルやリキッドでしっかりめに描き、パウダーを軽く重ねてなじませます。ぼかしすぎると濃くならないので、あくまでも自眉と描いた部分をなじませるまでにとどめましょう。眉頭は足りない分をパウダーでふんわりのせる程度にし、スクリューブラシでしっかりぼかします。眉の輪郭がはっきりしないときは、はじめにコンシーラーで整えておくのも一手です。
アイブロウを濃くするとしっかりした印象が増すので、ビジネスシーンにもぴったり。太く短くすれば、マニッシュなファッションにもばっちりハマります。
【アイメイク編】濃いメイクの方法
手を出しやすい濃いアイメイクは、アイカラーでの囲み目メイク。指で塗ってしまうとぼかしにくいので、ブラシを使って丁寧に広げていきましょう。単色でも多色でもよいですが、2色以上を使うときはとくにしっかりグラデーションをつくります。
アイラインとマスカラの色を合わせると、統一感が出て目力もアップ。マスカラはダマにならないよう、乾ききる前にコームでとかしましょう。アイカラーをしっかり使う分、アイラインは太くしすぎないのがポイント。まつ毛のキワを埋めるように描き、目じりはやや長めにすると大人っぽさが増します。
【リップ編】濃いメイクの方法
グロスなどではなく、鮮やかな発色の口紅(リップスティック)を使いましょう。シーンを選ばずに使いやすい赤リップは、1本持っておくと便利です。ブルーベースなら深いローズ系、イエローベースならパキッとしたオレンジなどもおすすめです。
ただしスティックで直塗りすると、雑に仕上げた場合に悪目立ちすることも。口角や唇の山などの細部まで輪郭を取り、丁寧に仕上げましょう。スティックが細身でない場合は、リップブラシを使うときれいに塗れます。
もしくは、あえて指でラフに塗る方向にシフトするのもあり。少しずつ色を重ねていくと、ナチュラルになりすぎずにリップの存在感を保てます。
なお、リップの主張を強くすると一気に濃さが増すので、ほかのパーツはとくに引き算を心がけたいところ。全体のバランスを見ながら仕上げましょう。
その他のポイント
ハイライト・シェーディングを足すと、立体感が増してメイク感がアップ。ハイライトは自然なツヤを足せるパール入りタイプ、シェーディングは肌よりも2トーンほど暗いブラウンがおすすめです。ブラシにしっかり含ませてから肌にのせ、境目をきちんとぼかしましょう。
まとめ
トレンド感のある濃いメイクを叶えるためには、足し算と引き算のバランスが大切。ポイントを押さえてちょっぴり「濃いメイク」の要素を足せば、いつもと違った自分の魅力に気づけるかもしれません。濃いメイクをしようとすると不自然になってしまったり、逆にナチュラルすぎてしまったりする方は、今回の内容をぜひ参考にしてみてください。