もはやトレンドを超え、根強い人気を誇る「ツヤ肌」。フェイスパウダーを使うとツヤがなくなってしまうのでは?と考える方もいるかもしれませんが、パウダーを上手に使うことが上質なツヤ肌を完成させるためのカギです。
今回はフェイスパウダーの役割を簡単におさらいした後、ツヤ肌に仕上げるための選び方から使い方まで解説。これまでフェイスパウダーをあまり使ってこなかったという方も、ぜひ参考にしてみてください。
フェイスパウダーとは?
はじめに、フェイスパウダーの役割や種類、パウダーファンデーションとの違いをおさらいしておきましょう。
フェイスパウダーの役割
フェイスパウダーの主な役割は、ファンデーションやコンシーラーを肌に定着させ、化粧くずれを防ぐこと。皮脂を吸収してテカりを抑え、メイクの持ちを高めます。
また、毛穴などの凹凸をカバーしてなめらかに見せたり、透明感をあたえて明るく健康的な肌に見せたりと、肌の見た目をよくするはたらきも。製品ごとにさまざまな特徴があり、使い分けることで雰囲気を自在に操ることができます。
ルースパウダーとプレストパウダーの違い
フェイスパウダーには、ルースパウダーとプレストパウダーの2種類があります。それぞれの違いは下記の通り。どちらにもそれぞれの強みがあるので、目的や好みで使い分けるとよいでしょう。
ルースパウダー | プレストパウダー | |
---|---|---|
形状 | 粉状 | 固形 |
仕上がり | つけ心地が軽く、ふんわりフォギーな印象に。プレストよりもツヤ感を出しやすい | 密着度が高く、マットに仕上がる傾向。ルースよりもきちんと感のある仕上がりに |
その他 | 容器が大きい分、付属のパフもしっかりしているものが多い | コンパクトで携帯しやすく、化粧直しにも便利 |
パウダーファンデーションとの違い
まれにフェイスパウダーと混同されやすい「パウダーファンデーション」ですが、全くの別物です。
パウダーファンデーションの主な役割は、肌悩みをカバーして均一に見せること。一方フェイスパウダーの目的は、先述の通りファンデーションを肌に密着させてメイクくずれを防ぎ、肌の質感を整えることです。
メイクくずれを防いできれいな状態をキープするためには、ファンデーションの後(ベースメイクの仕上げ)にフェイスパウダーを重ねる必要があります。リキッド・クリーム・クッションなどその他のファンデーションと同様、パウダーファンデーションの後にも別途フェイスパウダーを重ねましょう。
ツヤ肌に見せるフェイスパウダーの選び方
ツヤ肌に見せたいなら、フェイスパウダーの選び方を工夫しましょう。いくつかのチェックポイントをお伝えします。
ルースタイプがベター
ツヤ感のある仕上がりにするなら、プレストタイプよりもルースタイプがおすすめ。プレストタイプでも絶対にNGというわけではありませんが、つけ方や選び方に工夫が必要です。よほどこだわりがない場合は、より簡単にツヤ肌をつくれるルースタイプを選んでみてください。
保湿成分入りなら自然なツヤ肌に
パウダーを保湿成分でコーティングしているものなど、スキンケア効果を重視しているものもおすすめ。内側からうるおったような自然なツヤが生まれ、日中の乾燥から肌を守る効果も期待できます。ヒアルロン酸やアミノ酸、セラミドなど、ヒトの肌に存在する保湿成分を採用しているものなら、より肌なじみのよさを期待できるでしょう。
粒子が細かく、つけ心地が軽いもの
粉感が強く厚ぼったい仕上がりは、ツヤ肌とはほど遠い印象に。重ねたときに厚塗り感やムラが起きないよう、粒子が細かくつけ心地の軽いパウダーを選びましょう。
パール入りならより華やかに
必須ではありませんが、より華やかな仕上がりが好みならパール入りのパウダーも視野に入れてみてください。光を反射するたび、より華やかなツヤを演出しやすくなります。
ぎらつくようなラメは毛穴や小ジワなどの凹凸を強調させてしまう可能性があるので、あくまでも微細なパールを含んでいるものがおすすめです。
色のつかないルーセントタイプがおすすめ
フェイスパウダーの色はさまざまですが、自然なツヤ感を出すなら透明(ルーセント)タイプがおすすめです。どんな肌色やファンデーションにも合わせやすく、色選びに悩む必要もなし。ナチュラルなツヤ感を出すことができるので、ひとつ持っておくと重宝します。
ツヤを出したいという希望以外に悩みがあるなら、色つきを選ぶのも手。血色感のなさにはピンク系、透明感のなさにはラベンダー系、シミやくすみのカバーにはベージュ系などが効果的です。
しかし、フェイスパウダーで色を重ねすぎるとツヤが損なわれる可能性もあるので、ナチュラルな仕上がりのものを選んだり、重ねすぎないようにしたりといった工夫が必要です。基本的には透明タイプを使い、肌の状態やシーンに合わせて色つきも使うのもいいでしょう。
くずれにくさやUVカット効果もチェック
ツヤ感とはそこまで関係ありませんが、メイクくずれ防止というフェイスパウダー本来の効果や、UVカット効果なども必要に応じてチェックしましょう。
皮脂が出やすい方はロングラスティングを謳っているもの、皮脂を吸着するパウダーが含まれているものなどがおすすめ。UVカット効果は必須ではありませんが、強い紫外線を長時間浴びる日や、日やけ止めの塗り直しとしても使いたい場合は、SPF・PAの数値を確認してみてください。
ツヤ肌になれるフェイスパウダーの使い方
フェイスパウダーの使い方はさまざまですが、ツヤ肌に仕上げるためにおすすめしたいテクニックを手順に沿ってご紹介します。製品ごとに推奨されている使い方を基本としたうえで、ぜひ参考にしてみてください。
ルースパウダー×ブラシ使いがおすすめ
ルースパウダーをブラシで塗布すれば、より簡単にツヤ感を出すことができます。パフ使いはマットになりやすいので、付属のパフとは別に大きめのブラシを用意しましょう。
ブラシにしっかり含ませ、円を描くようになじませる
パウダーは容器から直接とるかフタの裏に出して、ブラシにたっぷり含ませます。毛の表面だけでなく中にまでいきわたるようになじませ、余分な粉を軽く落としましょう。
ブラシでクルクルと円を描くように、こすらずやさしい力加減で塗布していきます。特にテカりやすいTゾーンにはしっかりめにのせ、頬などは肌を磨くようになじませていくと自然なツヤが生まれます。最後に鏡を見て、ムラや厚塗り感がないか確認することも忘れずに。
お好みでハイライトをプラス
パウダーをブラシで磨くようにつけるだけでもよいですが、よりツヤ感がほしいならハイライトをプラスしてもOK。ほお骨、鼻筋、ひたいの中央、唇の上、あご先など、高く見せたい部分にピンポイントでハイライターをのせましょう。小さめのブラシを使うと、細かな部分もきれいに仕上げることができます。王道のパウダータイプのほか、乾燥肌の方や秋冬にはリキッド・クリームタイプなどもおすすめです。
まとめ
フェイスパウダーをツヤ肌作りに活用するためには、形状や質感に着目して選び、使い方を工夫するのが吉。ファンデーションなどで完成させたツヤ肌を維持するためにも、フェイスパウダーが活躍します。お気に入りのパウダーを活用して、快適なつけ心地と美しいツヤ感をキープしましょう。