基礎化粧品の中でもスペシャルケアに位置するマッサージクリーム。そもそもマッサージクリームにはどんな働きがあるの?選び方や使い方は?といった疑問を抱えていませんか。
今回は、マッサージクリームにまつわる知識をまとめてご紹介。注意点などもお伝えしますので、ぜひ参考にしてみてください。
マッサージクリームの役割とは?
マッサージをするとき、そもそも専用のクリームを使う意味はあるのか疑問に思っている方も多いのではないでしょうか。
まずは、マッサージクリームの役割や期待できる働きをおさらいしておきましょう。
マッサージによる摩擦を軽減
第一の役割は、マッサージ時の手(もしくは器具など)のすべりをよくすることです。
何もつけずにマッサージをすると、肌が擦れたり引っ張られたりして肌を傷めてしまうことも。クリームを使うと指のすべりがよくなるので、マッサージによる摩擦を減らせます。
血行をよくしてコリをほぐし、リフトアップをサポート
マッサージクリームには、マッサージそのものによる物理効果をサポートする働きもあります。
マッサージすることで血色がよくなり、くすみがちな肌も明るい印象に。さらに凝り固まった筋肉をほぐしたりリフトアップさせたり、むくみをすっきりさせたりといった効果も期待できます。
マッサージクリーム自体によるうるおい効果
マッサージクリームには、他の基礎化粧品と同様にさまざまな美容成分が含まれています。なじませてマッサージするうちに、角質層までうるおいが浸透。やわらかくハリのある肌に近づけます。
マッサージクリームの選び方
マッサージクリームを選ぶ際は、以下のポイントをチェックしてみてください。
洗い流しor拭き取り?オフ方法の違いをチェック
マッサージクリームには、お手入れ後に洗い流すものと拭き取るもの、どちらでも使えるものがあります。
洗い流しタイプのほうがすっきり・さっぱりするので、べたつきが苦手な方にもおすすめ。お風呂や洗面所で使いたいときにも便利です。
拭き取りタイプはしっとり感が残りやすいため、とくに乾燥が気になる方に向いています。また、お風呂上がりに再度洗い流すのが面倒と感じる場合も、こちらが適しているでしょう。
迷ったら兼用タイプを選ぶのもあり。好みや使用シーンに応じて選んでみてください。
悩みに応じて成分を吟味
成分はその他のスキンケア同様、求める目的によってチェックしましょう。
保湿目的であればヒアルロン酸やセラミド・スクワラン・ワセリンなど、ハリの低下が気になるならレチノール・コラーゲン・エラスチンなどに注目してみてください。美白ケアに力を入れるなら、ビタミンC誘導体などに代表される美白有効成分が入った医薬部外品を選ぶといいでしょう。
伸びがよく柔らかいテクスチャーがおすすめ
最後にテクスチャーを確認しましょう。伸びがよく柔らかいクリームだと指のすべりがよくなるので、快適にマッサージできます。
ただしマッサージをするときは、指を適度に肌に密着させる必要があります。ゆるすぎるものはじっくりマッサージするのに向いていないことも。“適度に”柔らかいかどうかがポイントです。
マッサージクリームを使うときの注意とポイント
せっかくマッサージクリームを使うなら、効果的にお手入れしたいもの。具体的な手順の前に、押さえておきたいポイントをお伝えします。
使うタイミングは洗顔後もしくは化粧水の後
マッサージクリームを使うタイミングは、製品ごとに指定されていることがほとんど。とくに指定がなければ、洗顔後もしくは化粧水をかるくなじませた後に使いましょう。
使用量はさくらんぼ1個分が目安
量が少ないと摩擦の原因になります。さくらんぼ1個分の量を目安に、迷ったら少し多めに使いましょう。
力を入れすぎないで。薬指と中指を使うと◎
無意識にマッサージするとつい力が入ってしまいがちなので、常にやさしく触れることを心がけましょう。人差し指はお手入れの際に力が入りやすいため、薬指と中指を使うといい意味で自然と力が抜けます。
継続は力なり!週に1回からでも始めてみて
気になったときに使うだけでもよいですが、継続すると将来の肌に差が出るのがマッサージの醍醐味。毎日続けることでうれしい実感を得やすくなるでしょう。難しい場合も、まずは週に1回など頻度を決めて続けるのがおすすめです。
マッサージクリームを使ったお手入れの手順
では、マッサージクリームを使ったお手入れの方法を、手順に沿ってお伝えします。
ただし、各メーカー・ブランドが推奨する方法に従うのが基本です。ここでは一般的な手順をお伝えしますので、あくまでも参考としてご覧ください。
顔の5点に置いてからスタート
指先にクリームを出したらもう片方の手でほぐし、顔の5点(額・鼻筋・両ほほ・あご)に置きます。中指と薬指を使って軽く広げておきましょう。
基本は内から外へ。ゆっくり広げるようにマッサージ
指の腹を使い、力の入れすぎに注意してやさしくマッサージ。どの部位も、顔の内から外へ広げるようなイメージで行います。
おでこは中央から引き上げるようにらせんを描き、最後にこめかみをプッシュ。頬はあご先から耳の下に向かって引き上げるように行い、徐々に位置を上にずらしてまんべんなくマッサージしていきます。口もとや目もとは皮膚が薄いので、よりやさしい力で行いましょう。
洗い流し、もしくは拭き取りをして完了
顔全体のマッサージが終わったら、クリームをオフして完了。その後は通常のスキンケアに進みましょう。
なお拭き取りタイプの場合は、コットンを水や化粧水で濡らしたものを使用します。
まとめ
ワンランク上のスキンケアをしたいなら、マッサージクリームを取り入れるのがおすすめ。続けることで、きっと未来の肌に差が出ます!今回お伝えした使い方なども参考に、ぜひマッサージクリームでのお手入れを習慣づけてみてくださいね。