肌があれたりメイクがのりにくかったりと、花粉が飛び交うシーズンにはさまざまなトラブルに悩まされる方も多いはず。そこでこの記事では、肌あれを防ぎながら美しさを保つためのスキンケアとメイクのコツをご紹介します。花粉の季節を快適に乗り切るためのヒントとして、ぜひ参考にしてみてください。
花粉による肌トラブルの原因
鼻水や目のかゆみといった症状だけでなく、乾燥や赤み、かゆみなどの肌トラブルが生じることもある花粉シーズン。その主な原因は、肌に触れた花粉によるバリア機能の低下です。
外部から刺激を受けた肌はバリア機能が低下し、通常に比べて角層の水分・油分のバランスが乱れやすい状態に。乾燥やそれに伴う赤み、かゆみ、キメの乱れやごわつきなどが起きやすくなります。さらに肌が敏感になり、普段使用している化粧品が合わなくなることもあるでしょう。
また、中には花粉そのものがアレルゲンとなって生じる「花粉皮膚炎」のパターンも。アトピー性皮膚炎の経験がある方や、もともと湿疹が出やすい体質の方などは、花粉によるアレルギー症状が肌に出やすいとされています。バリア機能の低下に伴うトラブルが軽い肌あれであれば化粧品で予防できることもありますが、花粉皮膚炎が疑われるほど症状がひどい場合は、早めに皮膚科を受診しましょう。
花粉シーズンのスキンケア
花粉による肌トラブルを防ぐためには、スキンケアの方法を工夫することが大切です。肌を守りながら快適に過ごすために、以下のポイントを意識してみてください。
肌に付着した花粉をクレンジング・洗顔で丁寧に落とす
花粉が肌に付着している状態を放置すると、肌あれの原因になります。朝はもちろん、帰宅後にはできるだけ早くクレンジング・洗顔を行い、肌についた花粉をしっかりと落としましょう。
クレンジング・洗顔ともに適量をきちんと使い、肌を過度にこすらないように注意。洗顔料は十分に泡立てることも大切です。もっと肌への負担を防ぎたい方は、洗顔料だけで落とせるメイクアイテムを使うのもよいでしょう。
保湿を徹底し、バリア機能を守る
乾燥が進むと肌のバリア機能が低下し、花粉などの外部刺激に対する耐性が弱くなります。しっかりと保湿を行い、肌のバリア機能を守りましょう。基本の化粧水・乳液もしくはクリームに加え、必要に応じて美容液などもプラスしてみてください。
特に乾燥が気になるときは、推奨量より多めに使うのもおすすめ。肌を手のひらで包み込むイメージで、やさしくなじませましょう。強い力でのパッティングはご法度です。
花粉対策用・敏感肌用のアイテムを使う
肌がデリケートになる花粉シーズンには、花粉に着目したアイテムや敏感肌向けのシリーズに切り替えるのも手。配合成分がシンプルなものや、敏感肌でのパッチテストを行っているもの、肌の状態によっては刺激を感じることもあるアルコールが入っていないものなどをチェックしてみましょう。
ただし、スキンケアアイテムと肌の相性は人それぞれ。事前にパッチテストを行い、問題ないことを確認してから使うことをおすすめします。
花粉シーズンのメイク
花粉から肌を守るためには、メイクアイテムや方法にも気を使いましょう。
ベースメイクでバリアを作る
花粉シーズンにはメイクをしたくないという方も多いかもしれませんが、肌に花粉が直接触れないようにするためにはベースメイクのステップが欠かせません。
肌にあれこれ重ねることに抵抗があるなら、日やけ止め・化粧下地・ファンデーション・フェイスパウダーの役割を兼ね備えたオールインワンタイプを選ぶのもあり。肌が敏感になる花粉シーズンには、塗布時の摩擦を減らせることがメリットにもなります。サラッと仕上がるものを選べば、肌に付着する花粉の数をより減らせるでしょう。
目のかゆみが気になるなら、アイメイクは控えめに
目のかゆみや目周りの肌の赤みが気になる場合、アイメイクは控えめにしましょう。通常のマスカラやアイライナーは落とすときの負担が特に大きいため、例えば洗顔料で落とせるアイシャドウだけにするのもひとつの手段です。そのぶんデザイン性のある眼鏡をかけたり、透明マスカラでまつげの毛流れを整えたりすれば、“すっぴん感”を減らせます。
肌を保護するキープミストで仕上げる
メイクが完成したら、仕上げにメイクキープミストを吹きかけましょう。メイクが長持ちするだけでなく、空気中の花粉やちり・ほこりが肌に付着しにくくなります。中には花粉対策に特化したものもあるので、特に外に出る時間が長い日などにはぜひ活用してみてください。
化粧品以外での花粉対策
花粉時期の肌トラブルを防ぐためには、化粧品以外での対策も重要です。日常生活において、改めて意識したいことをお伝えします。
マスクを着用する
マスクを着用することは、花粉対策の基本中の基本です。しっかりと鼻や口を覆う形状のものや、花粉防止機能が付いたマスクを選ぶとなおよいでしょう。
サングラスやメガネをかける
目の周りに花粉が触れることで、かゆみや赤みが引き起こされることも。目のかゆみや違和感の有無に限らず、サングラスやメガネで目を守ることも肌トラブルの予防には有効です。目の周りをしっかりおおえる、大きめのレンズを選ぶとよいでしょう。
花粉が飛びやすい日・時間帯・場所などを避けて行動する
花粉が飛びやすい日や時間帯を避けて外出することも、花粉対策の一環です。特に、風の強い日や晴れた日には花粉が多く飛散しやすいので注意。外出を控えるか、早朝や夕方など花粉の飛散が少ない時間帯に行動することを心掛けましょう。
衣類は帰宅後に花粉を落とす
外出先から帰宅したら、玄関などで衣類についた花粉を速やかに落としましょう。また、洗濯後の衣類はできる限り部屋干しするか、衣類乾燥機などを利用することをおすすめします。
まとめ
肌トラブルが増える花粉シーズンには、スキンケアとメイクのアイテムや方法を見直すのが吉。化粧品以外での対策も同時に取り入れ、快適な毎日を目指しましょう。症状が辛い場合は無理をせず、皮膚科の受診も視野に入れてくださいね。