年を重ねるにつれ、今までよりも肌の乾燥が気になるようになったと悩んでいる人は多いはず。大人の乾燥肌は、原因を理解して正しく対処することが大切です。
今回は、大人の乾燥肌の原因や対策を詳しくご紹介。乾燥肌かどうかを確認できる、簡易的なチェックリストも用意しました。普段の習慣を振り返りながら、乾燥に負けない肌を目指すための参考にしてみてください。
乾燥肌って、どんな状態?
健康的な肌の角質層は、皮脂や天然保湿因子(NMFなど)、細胞間脂質(セラミドなど)などのうるおいを保つために必要な成分がそろっている状態。角層内が保湿成分で満たされることで、肌内部のうるおいの蒸発を防ぎ、外的刺激から肌を守る役割=「バリア機能」を保っています。
しかし何かしらの原因でうるおいが不足すると、バリア機能がもろくなって乾燥が加速。いわゆる「乾燥肌」と呼ばれる状態になってしまいます。
また、乾燥はあらゆる肌悩みの元凶。粉ふき・赤み・かゆみ・ニキビのほか、小じわやシミ、たるみといったエイジング悩みにもつながります。
あなたはいくつ当てはまる?乾燥肌チェックリスト
とはいえそもそも自分は乾燥肌なのか、判断がつかない方も多いでしょう。以下の項目にいくつ当てはまるか、チェックしてみてください。
これって乾燥肌?当てはまる項目をチェック
✔洗顔後の肌がつっぱる感じがある
✔肌の表面がカサついている
✔肌にかゆみを感じる
✔全体的にざらざらしてごわついている
✔ハリ不足でシワが気になる
✔冬になると、化粧ノリが悪くなる
✔口の周りが粉っぽく、皮がむけている
✔夕方になると、ファンデーションがひび割れたように浮く
ひとつでも当てはまる項目があったら、乾燥肌の可能性アリ。後半でお伝えする方法を参考に、できることから対策を始めましょう。
乾燥肌の原因とは?
肌の乾燥を招く原因はさまざま。生まれつきの体質以外に考えられる、代表的なものをご紹介します。
加齢に伴う内的要因
肌のうるおい維持に欠かせないコラーゲンやヒアルロン酸、セラミドなどは、年齢と共に減少。さらにターンオーバーが遅くなったり乱れたりすることで、油分と水分のバランスも崩れやすくなります。
空気の乾燥、紫外線などの外的要因
空気が乾燥していると、肌のうるおいも奪われやすい状態に。寒い季節はもちろん、夏のエアコンにも注意が必要です。
また肌表面の水分を蒸散させたり、肌内部のハリ・弾力を支えるコラーゲンやエラスチンにダメージを与えたりと、紫外線も乾燥を招く一因になります。
誤ったスキンケア
日々のスキンケアによって、知らず知らずのうちに乾燥肌を悪化させてしまうことも。 洗浄力が強すぎるクレンジングや洗顔を使っていたり、お湯の温度が高すぎたり、ゴシゴシ洗っていたりしませんか?また化粧水や美容液などは、正しい量を使えているかもチェックポイント。ついやってしまいがちな、シートパックを顔の上に長く放置しすぎることも、肌のうるおいがシートに奪われてしまうため控えましょう。
大人の乾燥肌を対策するスキンケア&ボディケアのコツ
原因を知っていれば、乾燥肌を効率よく対策できます。乾燥を防ぐための具体的なスキンケア・ボディケアのコツを見ていきましょう。
汚れをやさしく落とし、しっかり保湿する
乾燥が気になるときは、不要な汚れだけをやさしく落とすことが大切。クレンジングのタイプはジェル・ミルク・クリームなど、洗顔料はアミノ酸系の洗浄成分を使用しているものがおすすめです。
洗顔後はできるだけ早く保湿し、失われたうるおいを補いましょう。化粧水で水分を、乳液で適度な油分をプラスするのはマスト。乾燥肌なら、さらに美容液やクリームもプラスしてみてください。特に油分多めのクリームをスキンケアの最後に使うと、与えたうるおいをしっかり肌にとどめることができます。
また、使い方も同じくらい大切。いずれも肌をこすらないように注意し、指をやさしくすべらせるようになじませましょう。推奨されている量をきちんと使うこともお忘れなく。
ベースメイクはリキッドやクリームタイプを
パウダーファンデーションは液状のものに比べると乾燥しやすいので、リキッドやクリームタイプがおすすめです。
下地も保湿力が高いものを選びましょう。肌が乾燥しているとくすみやツヤのなさが目立つので、肌色を補正できるもの・うるおいやパールなどによってツヤ感が出るものがよいでしょう。フェイスパウダーはテカリや崩れが気になる部分にのみ重ねると、日中の乾燥崩れが減ります。
なお紫外線は肌の乾燥も加速させるため、メイクをしない日でも日焼け止めだけはマスト。リモートワークの日や予定がない休日でも、UV対策を徹底しましょう。
顔だけでなく、体の乾燥対策も忘れずに
顔が乾燥しているときは、体も同じ状態であることが多いはず。つい後回しにしがちなボディの乾燥対策も、抜かりなく行いましょう。
長すぎる入浴は乾燥の原因になるので、ぬるめのお湯に短時間つかる程度に。お風呂上がりは肌の水分量が急降下するので、ボディクリームなどですぐに保湿してください。脱衣所やバスルームに、保湿アイテムを常備しておくと塗り忘れを防げますよ。
また、室内の湿度を60%ほどに保っておくのも重要。加湿器などを活用し、少しでも乾燥を防ぎましょう。
ほかに、意外と見落としなのがこまめな水分補給とインナーの素材。体の内部が乾燥すれば当然肌も乾くので、意識して水分を摂るようにしてください。また、乾燥した肌はデリケートになっているので、肌着は綿などの自然素材がおすすめです。
まとめ
多くの人が悩んでいる、大人の乾燥肌。まず自分の肌をよく知り、足りないうるおいをきちんと補うことが大切です。ご紹介した内容を毎日のケアに活かして、うるおいに満ちた肌を目指しましょう。