肌年齢を若くすることはできる?
正しいエイジングケアで
美しく年齢を重ねる方法
実年齢を重ねるほど、肌年齢を若くしたいと思う方は多いはず。そのためには、肌に加齢(エイジング)現象が起こる原因やメカニズムを知っておくことが大切です。美しく年齢を重ねるためのポイントを、一つひとつ見ていきましょう。
※この記事での「エイジングケア」とは、年齢に応じたケアを指します
肌年齢とは?基準や調べ方について
「肌年齢」に明確な定義はありませんが、一般的には実年齢と関係なく、肌が何歳相当かを示した指標を指します。
測定には専用のツールを用いることが大半で、百貨店やドラッグストアなどのコスメカウンターで受けられるほか、市販品を使う手も。また最近では、スマートフォン用のアプリもリリースされています。
基準は測定機器によって異なるものの、水分・油分・メラニンの量、キメの細かさ、毛穴の目立ちなどを総合的に判断し、肌年齢の結果を導き出すのが一般的。実年齢と同程度もしくは若い結果が出ればよいですが、大きく上振れる場合はお手入れなどの習慣を見直すべきサインかもしれません。
肌年齢を加速させる原因
肌年齢を加速させる主な原因と、その仕組みを解説します。
乾燥
肌のうるおい産生力・保持力は加齢とともに低下し、皮膚は乾燥していきます。スキンケアでじゅうぶんな保湿ができていないケースはもちろん、外気が乾燥していたり水をこまめに飲む習慣がなかったりする場合も要注意です。
加齢に伴う糖化
年齢を重ねるごとに、ハリを支えるコラーゲン・エラスチンなどのタンパク質が糖と結びつく「糖化」という現象が起きやすくなります。糖化が起きると体内にAGEsという老化物質が発生し、黄ぐすみやたるみ・シワの原因に。加齢だけでなく、糖を多く含んだ食事や飲酒、喫煙も糖化につながります。
紫外線による光老化
紫外線による「光老化」は、肌が老化する原因の約8割を占めるといわれているほど。中でも、肌奥の真皮層にまで到達する紫外線A波(UV-A)はコラーゲンやエラスチンにダメージをあたえ、ハリ・ツヤの低下やシワ・たるみを招くといわれています。
ホルモンバランスの乱れ
加齢・生活習慣の乱れ・ストレスなどによるホルモンバランスの乱れは、肌のターンオーバーに支障をきたす一因。コラーゲン・エラスチンが変性して肌のハリやツヤが低下したり、皮脂の分泌量が減って乾燥したり、不要な角層の排出がスムーズにいかずシミやくすみが顕著になったりと、肌年齢を上昇させるさまざまなトラブルを招きます。
肌年齢を若くするためのスキンケアのポイント
実年齢よりも若い肌年齢を目指したいなら、肌状態に合った適切なエイジングケアを取り入れましょう。美しい肌印象を保ちながら歳を重ねるための、スキンケアのポイントをご紹介します。
保湿を強化し、エイジングケアを意識した基礎化粧品に切り替える
乾燥は肌の単なるカサつきだけでなく、肌あれ・くすみ・シミ・シワ・たるみといったあらゆるエイジングサインの引き金になります。グリセリン・セラミド・ヒアルロン酸・コラーゲン・アミノ酸類・ライスパワー®No.11(米エキスNo.11)などが配合された基礎化粧品を選び、肌質に関係なく保湿を強化しましょう。
化粧水と乳液による基本ステップに加え、美容液やクリーム、アイクリームなどを加えるのもおすすめです。また、各ブランドからエイジングケア用として販売されているラインに切り替えるのも一手。高保湿やハリ対策に特化した処方になっているので、アイテム選びが楽になります。
摩擦を避ける
肌をこすったり強い力を加えたりすると、肌のうるおいを保つバリア機能が低下しやすくなり、炎症によるシミやたるみにつながることも。
クレンジングや洗顔時には特に摩擦が起きやすいので、十分な量を使ってこすらずやさしく落とすことを心がけましょう。すすいだ後もタオルでゴシゴシ拭かず、やさしく水気をおさえます。化粧水などを塗るときも強い力でパッティングせず、丁寧なハンドプレスを心がけてください。
365日、紫外線対策を心がける
先述の通り、肌の老化はおよそ8割が紫外線に起因するといわれています。紫外線は天気や季節に関係なく地上に届いているので、UVケアは毎日欠かせません。日やけ止めを塗るのはもちろん、日傘や帽子などの小物も活用しましょう。
肌年齢を若くしたいなら、日常生活でも意識を
肌年齢を若く保つためには、肌・からだ・心を健やかに保つことが重要です。
ストレスをためずに規則正しい生活を送る
ストレスを感じるとコラーゲンやエラスチンにダメージを与える活性酸素が発生し、ホルモンバランスも乱れやすくなります。また表情もこわばりやすくなるので、見た目に老け感が出てしまうことも。ストレスを受けないようにするのは困難なので、自分なりの解消方法を身に着けておきましょう。
質の高い睡眠をとる
睡眠が不足するとターンオーバーが乱れ、肌への悪影響が懸念されます。睡眠中には全身の細胞を修復する成長ホルモンが分泌されるので、寝る時間帯や長さだけでなく、ぐっすり眠れるかという「質」を意識することが重要です。寝る前の過ごし方、寝室の温湿度や衣類・寝具など、睡眠の環境を見直しましょう。
お風呂では湯船につかる
血行がよくなり自律神経も整いやすくなるなど、入浴にはメリットがたくさん。普段はシャワーだけで済ませがちな方も、週末だけは湯船につかるところから始めてみてはいかがでしょうか。
栄養バランスのとれた食事で内側からケア
肌を含むからだの健康は、毎日食べるものによって育まれているといっても過言ではありません。どれかを集中的に摂るのではなく、さまざまな栄養素をまんべんなく補うことが大切です。そのうえで、不足しやすいたんぱく質やビタミン・ミネラル類を積極的に摂りましょう。肌が特にカサつきやすい方は、良質な脂質を補うことも検討してみてください。
まとめ
肌はもちろん、心やからだも健やかに保つことが、美しい肌印象を保ちながら歳を重ねるためのコツ。スキンケアの方法や選び方、普段の過ごし方を見直し、次の肌年齢測定が楽しみになる毎日を送りましょう。
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