カサカサと粉を吹いていたり、乾燥でファンデーションが浮いていたり・・・朝しっかりメイクを仕上げたつもりなのに、昼に鏡を見てがっかりした経験はありませんか?何をしても「暖簾(のれん)に腕押し」状態な方も、ちょっとしたコツを押さえれば悩みが解決するかもしれません。メイク後にカサついてしまう原因や対処法を解説しますので、ぜひ参考にしてみてください。
ファンデーションを塗るとカサカサ、粉ふき・・・その原因は?
ファンデーションがきれいにのらない、時間の経過とともにファンデーションが浮く・ひび割れるなど、メイク後に肌がカサつくのにはいくつかの原因が考えられます。
バリア機能の低下
肌表面の角層には、外的刺激から肌を守り、内部のうるおい蒸散を防ぐ「バリア機能」があります。しかし、バリア機能を発揮するためには角層が皮脂や天然保湿因子(NMFなど)、細胞間脂質(セラミドなど)などのうるおい成分で満ちていることが条件。保湿ケアが不十分、洗顔のしすぎ、紫外線、ホルモンバランスの乱れや摩擦などによって角層のうるおいが不足すると、バリア機能がもろくなって乾燥が進んでしまいます。
外気の乾燥
外気が乾燥していると、肌のうるおいが奪われやすくなります。寒い季節はもちろん、夏のエアコンなどにも注意が必要です。
メイクアイテムの保湿力不足
メイクアイテムの保湿力が、肌の乾燥具合に追い付いていない可能性も。乾燥肌なのに、オイリー肌向けのくずれにくいアイテムを使っているなどの心当たりはありませんか?もし「人気だから」「知人や有名人が使っているから」という理由だけで選んでいるなら、アイテム選びを見直す必要があるかもしれません。
カサつきを防ぐためのメイクのコツを伝授!
メイクによるカサつきを防ぐためには、上記の原因を踏まえた対策が必要です。手順に沿って、ポイントをひとつずつ解説していきます。
スキンケアでしっかり保湿
メイクをきれいに仕上げるためには、あらかじめしっかり保湿しておくことが基本。メイク前に角層をうるおいで満たし、肌表面をなめらかに整えましょう。
まずは化粧水をたっぷり使い、肌に充分な水分を補います。どんなに塗っても乾燥してしまう場合は、うるおいが肌へ均一に届きやすくなるシートマスクを活用するのもおすすめ。ただし、シートを顔の上に長く放置しすぎると乾燥が加速するので、長くても10分程度にとどめましょう。
化粧水の後は、油分が含まれる乳液・クリームでうるおいにフタをします。ただし、肌表面に油分が残るとヨレやくずれの原因に。適量を使ってしっかりハンドプレスしたら1~2分置き、それでも肌がべたつくときは軽くティッシュオフするとよいでしょう。
最後には日やけ止めを塗ることも忘れずに。ベースメイクアイテムに含まれていれば省いても差し支えありませんが、層をつくることで紫外線だけでなくカサつきも防ぎやすくなります。
保湿に特化した化粧下地で整える
次に、保湿に特化した化粧下地でうるおいの土台を整えます。セラミドやヒアルロン酸などの高保湿成分が配合されているものがおすすめ。マットなタイプは乾燥が気になりやすいので、ツヤが出るタイプを選びましょう。
適量を一度手の甲に出し、ひたい・両ほほ・鼻・あごの5点に置いてから、顔の内から外に向かってのばします。肌がカサつきやすい場合もTゾーン(ひたい・鼻筋・鼻)はやや薄めに塗ると、立体感のある自然な仕上がりとくずれにくさを両立できますよ。
使用量の目安はパール粒1~2個分ですが、肌が乾燥していると足りないことも。まずは適量を使い、様子を見ながら調整しましょう。塗った後に多すぎると感じたら、軽くティッシュオフすればOKです。
リキッドやクリームタイプの、高保湿なファンデーションを選ぶ
カサつきやすい肌にパウダーファンデーションを使うと、時間の経過とともに粉っぽく見えてしまうことも。リキッドやクリームなど、「液状」のファンデーションが無難です。化粧下地と同じように、高保湿成分が配合されているかをチェックしてみてください。
クッションファンデーションでもよいですが、ツヤ肌仕上げかどうかが選ぶポイント。マットなものも多いので、仕上がりの質感を確認しましょう。
下地と同じ要領で肌に塗布した後は、最後に何もついていないスポンジでなじませるのがおすすめ。肌への密着感がアップしてムラや厚塗りが減り、よりきれいに仕上がります。
カサつく肌にもフェイスパウダーは必須
フェイスパウダーを塗ると乾燥しそうなイメージを持っている方もいるかもしれませんが、使わないとヨレやくずれにつながります。肌がカサつきやすい方やツヤ肌派の方も、選び方や使い方を工夫して必ず取り入れましょう。
カサつきが気になる場合は、パウダーをアミノ酸やヒアルロン酸などの保湿成分でコーティングするなど、乾燥しにくい処方を取り入れているものをチェック。また、プレスト(固形)よりもルース(粉状)タイプのほうがツヤは出やすく、カサつきが目立ちません。繊細なパールを配合したり、粉体のカッティングを工夫したりすることでツヤ仕上げになる処方を施しているものもおすすめです。
なお、パフよりもブラシを使うとツヤ感がアップ。パフでつける場合も最後にブラシで余計なパウダーを払うと、ツヤが出るうえにムラもなくなり一石二鳥です。
ポイントメイクもツヤを意識すると◎
これまでにお伝えしてきたとおり、メイクのカサつき対策には「保湿」と「ツヤ」がカギ。チークやアイシャドウなどのポイントメイクにもリキッドやクリーム・バームタイプを取り入れると、カサツキが気になりにくくなります。
日中にカサつきが気になってしまったときは?メイク直しのコツ
朝のメイク時にどんなに気を付けても、日中にカサついてしまうこともあるでしょう。日中に乾燥が気になったら、メイクの上からの「追い保湿」がおすすめ。バームやスティックタイプの保湿アイテムなら、蒸発しにくい油分を適度に補えます。指先に少量取り、カサつく部位にトントンとなじませるだけでOK。
もしカサついてメイクが浮いてしまったら、その後に軽くティッシュオフしてからクッションファンデーションを少量なじませてみてください。水分と油分をバランスよく補えるうえに手が汚れないので、簡単かつきれいにお直しできます。
まとめ
ベースメイクでうるおいとツヤのある肌を演出するためには、アイテムの選び方や使い方を工夫することが大切。どんなに保湿してもメイク後にカサついてしまうと悩んでいる方は、今回ご紹介したテクニックやコツをぜひお試しください。