化粧下地は、美しいベースメイクを作るために欠かせないアイテムです。肌を保湿し、小ジワや毛穴をカバーしてくれます。
効果的に使うには、自分の肌質や目的に合った化粧下地を選び、正しく使うことが重要です。この記事では、化粧下地の役割と効果・選び方・正しい使い方について解説します。
化粧下地の役割と効果
化粧下地は、スキンケアのあと、ファンデーションの前に使用するアイテムです。「プライマー」とも呼ばれることがあります。化粧下地の役割と効果は、大きく分けて次の3つです。
● 保湿
● 小ジワ・毛穴のカバー
● メイクくずれ防止
まずは化粧下地の役割と効果をしっかりと理解することで、自分の肌に合った化粧下地の選び方や正しい使い方の理解が深まります。それぞれの内容について、詳しく見ていきましょう。
保湿
化粧下地の大切な役割の1つが、肌への保湿です。肌の乾燥を防ぎ、うるおいを保ってくれます。化粧下地には、ヒアルロン酸・セラミド・コラーゲンなどの保湿成分が含まれていることが多いです。
肌が乾燥するとメイクがくずれやすくなりますが、保湿効果のある化粧下地を使えば肌を乾燥から守り、メイクを長持ちできます。また、乾燥は肌のシワの原因にもなるため、保湿効果のある下地を選ぶことがシワ対策としても重要です。
▼小ジワ・毛穴のカバー
化粧下地は、肌の乾燥を防ぐだけではなく、小ジワや毛穴をカバーをする効果もあります。具体的な効果は、次の2つです。
▼小ジワのカバー
化粧下地が肌の表面をなめらかにし、小ジワを目立たなくしてくれます。とくにシリコンベースの下地は、シワの溝に入り込んで表面を均一に整える効果があるため、皮脂の多いオイリー肌や混合肌の方におすすめです。
▼毛穴のカバー
化粧下地が毛穴の凸凹を埋めて、肌の表面をフラットに見せてくれます。とくに開いた毛穴が気になる方には、肌にぴったり密着するタイプの下地が効果的です。
メイクくずれ防止
化粧下地には、メイクくずれを防止する役割もあります。メイクくずれを防ぐポイントは、次の2つです。
▼皮脂コントロール
多くの化粧下地には、皮脂を吸収する成分が含まれており、皮脂によるメイクくずれを防ぎます。とくに脂性肌の方には、皮脂を「固める」「吸う」「はじく」といったはたらきのある下地を選ぶと効果的です。
▼色補整
化粧下地を使って肌の色ムラやくすみを補整することで、ファンデーションの厚塗りを防ぎ、自然な仕上がりを実現できます。これにより、メイクくずれを防ぐ効果も期待できるでしょう。
保湿力でカサつきを防ぐ
保湿力のある化粧下地を選ぶことで、肌のカサつきを防ぎやすくなります。保湿成分が含まれている下地は、肌にうるおいをあたえ、メイクの持ちをよくする嬉しい効果も得られるでしょう。とくに乾燥肌の人におすすめなのは、以下の成分が含まれている化粧下地です。
▼クインスシードエキス乾燥に強いバラ科植物の種子から抽出されるエキスで、肌にうるおいを封じる保湿膜を作り、カサつきを防ぎます。 ▼シロキクラゲエキス高い水分保持力を持つ天然由来成分です。水分を抱え込みながら肌を包むことで、乾燥であれた肌にうるおいをあたえ、スキンケア後のようなトーンアップした肌をキープします。 ▼加水分解コラーゲン・加水分解ヒアルロン酸通常のコラーゲンやヒアルロン酸よりも分子量が小さく肌になじみやすい成分です。もっちりとしたうるおいで満たされた肌に導いてくれます。 |
化粧下地の選び方
化粧下地を選ぶときは、理想の肌や肌の悩みに合わせることが大切です。化粧下地の選び方について、4つのポイントに分けて説明します。
● 小ジワをカバーする
● 毛穴をぼかす下地
● ツヤ感をあたえる光拡散成分
● 肌タイプに合わせる
これらの4つのポイントを踏まえて、自分に合った化粧下地を探してみてくださいね。
小ジワをカバーする
小ジワをカバーする化粧下地を選ぶときは、次の2つのポイントを意識しましょう。
▼保湿成分が豊富かどうか
乾燥は小ジワを目立たせる原因の1つです。保湿成分が豊富に含まれている化粧下地を選びましょう。ヒアルロン酸やセラミドなどの成分が含まれているものがおすすめです。
▼シリコンベースかどうか
シリコンベースの化粧下地には、小ジワや毛穴を埋めて肌をなめらかに見せる効果があります。とくに、シリコンが含まれている化粧下地は、肌の凸凹をカバーするのに効果的です。
毛穴をぼかす下地
毛穴を目立たなくする化粧下地を選ぶときは、次の2つのポイントを意識しましょう。
▼カバー力が高いかどうか
毛穴の凸凹を埋めるには、カバー力の高い化粧下地が効果的です。固めのテクスチャーのものなら、深い毛穴もしっかりカバーしてくれます。また、光の反射を利用して毛穴を目立たなくするアイテムもおすすめです。
▼配合成分をチェック
皮脂が多くて毛穴が目立つ場合は、皮脂くずれやテカリを防ぐ成分が入った化粧下地を選びましょう。一方、乾燥が原因で毛穴が気になる場合は、保湿成分が含まれている下地がおすすめです。
ツヤ感をあたえる光拡散成分
化粧下地に含まれる光拡散成分は、光をさまざまな方向に散らすことで、肌のくすみやシミ、毛穴などを目立たせにくくするはたらきがあります。この効果により、肌が均一に見え、透明感やツヤ感がアップするでしょう。
主な光拡散成分には、以下のようなものがあります。
● シリカ:光を拡散させ、肌の凸凹を目立たなくする● マイカ:自然なツヤをあたえ、肌を明るく見せる効果がある● 酸化チタン:紫外線をカットしながら光を拡散させる |
これらの成分が配合された化粧下地を使うことで、より美しく仕上がりのある肌を目指せますよ。ぜひ、光拡散成分に注目して化粧下地を選んでみてくださいね。
肌タイプに合わせる
自分の肌タイプに合った化粧下地を選ぶことが、きれいなメイク仕上がりのポイントです。以下に、肌タイプ別の化粧下地の選び方を簡単にまとめました。
▼乾燥肌肌の水分も皮脂も少ない肌質です。乾燥肌の人は、保湿成分が豊富な化粧下地を選びましょう。セラミド・ヒアルロン酸・コラーゲンなどの保湿成分が配合された化粧下地がおすすめです。 ▼脂性肌皮脂の分泌が多い脂性肌の人は、オイルフリーでサラサラに仕上がる化粧下地がよいでしょう。「皮脂くずれ防止」や「テカり防止」と書かれている化粧下地も肌質に合っています。 ▼混合肌混合肌の人は、Tゾーンとほおで化粧下地を使い分けるとよいでしょう。Tゾーンには皮脂くずれ防止タイプ、ほおや口まわりには保湿タイプを使うのがおすすめです。 ▼敏感肌敏感肌の人は、肌に優しい成分の化粧下地を選びましょう。「アレルギーテスト済み」や「敏感肌用」などと表記されているものが安心です。 |
こうしたポイントを参考に、自分の肌タイプやお好みにあった化粧下地を見つけてみてくださいね。
化粧下地の正しい使い方
化粧下地を上手に使うには、選び方だけではなく、使い方も重要です。ここでは、化粧下地の正しい使い方を2つのポイントに分けてご紹介します。
● 塗り方、部位
● ファンデーションのノリがよくなり、メイクの持ちが向上する
それぞれのポイントについて、詳しく見ていきましょう。
塗り方、部位
化粧下地の正しい使い方を覚えると、メイクの仕上がりがさらにきれいになります。化粧下地を上手に塗るコツは、以下のとおりです。
【化粧下地の正しい塗り方】1.洗顔と保湿まず、顔を洗って清潔にし、保湿クリームを塗りましょう。スキンケアをしっかりと行ってから塗ることで肌が乾燥せず、化粧下地が均一に塗れます。 2.適量を取る次に、パール粒大程度の化粧下地を手に取りましょう。多すぎると化粧くずれしやすくなり、少なすぎるとムラや乾燥の原因になるため注意が必要です。 3.顔全体に点置きおでこ・鼻・ほお・あごに少量ずつ点置きします。点置きすることで、化粧下地が均一に広がりやすくなりますよ。 4.優しく伸ばす指やスポンジを使って、内側から外側に向かって優しく伸ばします。とくにTゾーンや小鼻のまわりは丁寧に伸ばしてください。 5.なじませる最後に、手のひらで顔全体を軽く押さえて、化粧下地を肌になじませます。 |
正しい塗り方を守ることで、化粧下地がしっかりと肌に密着し、次のメイクステップがより美しく仕上がるでしょう。
ファンデーションのノリがよくなり、メイクの持ちが向上する
化粧下地の塗り方でファンデーションのノリやメイクの持ちが大きく変わります。ここでは、ファンデーションのノリやメイク持ちをアップさせるためのポイントを詳しく見ていきましょう。
▼スキンケアをしっかり行う
化粧水・乳液・保湿クリームで肌を整えます。肌にうるおいが足りないと化粧下地ののびが悪くなり、化粧くずれの原因になるため、とくに保湿は重要です。
▼スポンジを使う
指で塗り広げたあとにスポンジを使うことで、余分な油分がオフされてムラもなくなり、くずれにくい肌になります。
まとめ
この記事では、化粧下地の役割と効果・選び方・正しい使い方について解説しました。化粧下地は、メイクの仕上がりを大きく左右するアイテムです。
あなたの肌悩みや好みに合った化粧下地を見つけて、理想の肌を手に入れましょう。自分に合ったアイテムと正しい使い方で、メイクの完成度が格段にアップします。本記事でご紹介した内容も参考に、ぜひ試してみてくださいね。