うるおい肌はスキンケアがポイント!正しい保湿の方法と生活習慣を解説

うるおい肌はスキンケアがポイント!正しい保湿の方法と生活習慣を解説

肌の乾燥が気になって保湿アイテムでケアをしても、なかなか効果が出ないと感じるケースは多くあります。うるおい肌を手に入れたいなら、普段のスキンケアや生活習慣の見直しをしてみましょう。この記事では、正しい保湿スキンケアの方法や生活習慣のポイントをご紹介しています。

うるおい肌は正しいスキンケアから

うるおい肌とは、水分を十分に保持した状態の肌のことです。うるおいに満ちた保湿肌はみずみずしく、透明感やツヤ、ハリが感じられます。

うるおい肌を実現するための近道は、正しいスキンケアをおこなうことです。肌のうるおいが足りないと感じている方は、次のポイントを押さえてスキンケアを実践してみましょう。

● 洗顔は優しく、うるおいを残す
● 化粧水をたっぷり使用する
● 乳液やクリームで水分を閉じ込める

保湿スキンケアのコツについて、具体的に解説していきます。

洗顔は優しく、うるおいを残す

洗顔のポイントは、優しくうるおいを残しながら洗うことです。肌の表面は皮脂膜に覆われていて、肌内部の水分が逃げないように守られています。

しかし、洗顔をするとき皮脂を必要以上に落としてしまうと、肌が本来もっている保湿機能が低下してしまうため注意してください。うるおいを残しながら洗顔するコツは以下のとおりです。

● 洗顔料は十分に泡立て、肌をこすらないように優しく洗う
● 洗い流すときはぬるま湯を使い、すすぎ残しに気をつける
● 洗いあがりはタオルでゴシゴシこすらず、優しく押さえるように水分をふきとる

また、洗顔をする回数が多すぎると皮脂が奪われて乾燥しやすくなるため、朝晩の1日2回を目安におこなうとよいでしょう。

化粧水をたっぷり使用する

化粧水は、たっぷりの量を手やコットンにとって使用しましょう。もったいないと思って化粧水の使用量を少なくしてしまうと、十分な保湿効果が得られません。化粧水には肌に水分を補う役割があるため、たっぷり使って顔全体になじませましょう。

また、化粧水は洗顔後できるだけ早いタイミングでつけることが大切です。優しく洗っても、洗顔後の肌は皮脂が不足して乾燥しやすい状態に傾きます。洗顔後は早めに化粧水をつけて、水分の蒸発を防いでください。

乳液やクリームで水分を閉じ込める

化粧水で水分を補った後は、肌に水分を閉じ込めるのがうるおい肌のポイントです。化粧水で水分をたっぷり入れても、そのままでは時間が経つと乾燥してくるため、乳液やクリームなどを使って保湿効果を高めます。

乳液やクリームには油分が配合されていて、皮脂膜のように肌のうるおいを閉じ込め、守ってくれるのが特長です。乳液は水分と油分がバランスよく配合されていて肌になじみやすく、みずみずしく肌をうるおします。

クリームは乳液よりも油分が多く、質感が濃厚でうるおいを閉じ込める効果に優れたアイテムです。

保湿成分の高いアイテムを選ぶ

うるおい肌はスキンケアがポイント!正しい保湿の方法と生活習慣を解説

うるおい肌はスキンケアがポイント!正しい保湿の方法と生活習慣を解説

うるおい肌になりたいと思ったら、スキンケアは保湿成分が配合されたアイテムを選ぶのが基本です。代表的な保湿成分には次のようなものがあります。

● ヒアルロン酸
● セラミド
● グリセリン
● スクワラン
● ライスパワー®NO.11

ここからは、各成分の特長について詳しく解説します。

ヒアルロン酸

ヒアルロン酸は粘性が高く、水分を抱え込む力に優れた成分です。体内のさまざまな組織に存在し、皮ふでは真皮の細胞同士の隙間を埋め、水分量を保つことで乾燥を防いでいます。

体内のヒアルロン酸は加齢にともなって減少することから、肌の乾燥が気になり始めたらスキンケアなどで補うことが必要です。

セラミド

セラミドは表皮の一番外側にあたる角層に存在する保湿成分で、角層細胞の間を埋める細胞間脂質の約50%はセラミドで構成されています。セラミドには皮ふに必要な水分を保持する役割があり、不足すると肌が乾燥しやすくなるでしょう。

スキンケアに配合されているセラミドはヒトの皮ふにもともとあるセラミドに近い構造で作られていて、保湿効果が期待できます。セラミドには以下のような種類があり、保湿力や価格帯が異なるため、ご自身に合ったものを選ぶとよいでしょう。

天然セラミド 馬や牛などの動物から抽出されたセラミド。ヒトの皮ふに存在するセラミドに近いが、価格は高価な場合が多い。
植物性セラミド 米やトウモロコシなどの植物から抽出されたセラミド。ヒトの皮ふに存在するセラミドとは構造が違うが、価格は安価。
ヒト型セラミド 酵母などの力で作られたセラミド。ヒトの皮ふにあるセラミドに構造が近く、肌への浸透力も高いが価格は高価な傾向にある。
疑似セラミド 化学物質を合成することで作られたセラミド。ヒトの皮ふにあるセラミドとは構造が異なり保湿力は高くないが、価格は安価。

グリセリン

グリセリンはアルコールの一種で、化粧品に配合されるだけでなく食品添加物としても使われています。ヒトの体内にも存在し、皮ふでは乾燥を防ぐ役割をもつ成分です。

グリセリンには周囲の水分を引き寄せるはたらきがあり、保湿効果に優れています。グリセリンに肌の水分蒸発を防ぐ成分を組み合わせたスキンケアを使うと、グリセリンによって肌内部に取り込まれた水分がとどまり、乾燥対策として効果的です。

スクワラン

スクワランは、皮脂に含まれる「スクワレン」という成分を安定化させたものです。化粧品にはスクワレンそのものではなく、スクワランが配合されています。

皮脂と汗などが混ざり合ってできる皮脂膜には肌表面から水分が蒸発するのを防ぐ役割があり、ヒトの皮脂に類似した物質であるスクワランは肌を乾燥から守る効果がある成分です。スクワランはさらっとした使用感でベタつきにくく、スッと肌になじんで保湿力を発揮します。

季節ごとの保湿対策

うるおい肌をキープするコツは、季節ごとに適した保湿対策をすることです。季節によって肌の乾燥が気になる方は年中同じスキンケアを続けるのではなく、季節に応じた保湿アイテムを選択するとよいでしょう。季節ごとのアイテム選びのポイントをご紹介します。

春夏秋冬でアイテムを変える

秋冬は乾燥しやすいため保湿効果の高いアイテムを使うのが基本ですが、春夏も乾燥対策が必要な場合があります。季節別にアイテム選びのコツをチェックしてみましょう。

▼春夏のアイテム選び

春から夏にかけて紫外線量が増えるため、紫外線を浴びることで肌のバリア機能が低下し乾燥しやすい時期です。肌のうるおいを守るために、日やけ止めなどで紫外線対策をしましょう。

気温が高いときは汗をかくことによる水分の蒸発や、冷房による空気の乾燥で肌も乾きやすい状態です。さっぱりタイプのスキンケアで保湿成分が配合されたものを選ぶと、ベタつかずにしっかり保湿できます。

▼秋冬のアイテム選び

秋冬は気温の低下にともない空気が乾燥することに加えて、汗や皮脂の分泌量が減って肌の乾燥が進みやすい季節です。化粧水や乳液を高保湿のアイテムに変えたり、保湿効果の高い美容液やクリームをプラスしたりして、うるおい肌をキープしましょう。

うるおい肌を保つための生活習慣

うるおい肌を叶えるには保湿スキンケアだけでなく、普段の生活習慣も大切な要素です。保湿肌を目指す方には、次のような生活習慣を続けることをおすすめします。

● 水分を適切に摂取する
● 栄養バランスの取れた食事
● 室内の湿度を管理
● 睡眠、ストレス管理

生活習慣を改善するポイントについて、確認していきましょう。

水分を適切に摂取する

肌に必要な水分を補うため、水分の適切な摂取を心がけましょう。成人は、1日あたり2リットル以上の水分をからだから排出しているといわれています。1日に2リットル以上を目安として水分を摂るようにしてください。

からだが1回の水分補給で吸収できる水分量は限られています。水分は一度にたくさん摂るよりも、こまめに少しずつ摂るのがおすすめです。

また、冷たい水はからだを冷やしてしまうため、冷えが気になる方は常温の水や白湯を飲むようにするとよいでしょう。

栄養バランスの取れた食事

うるおい肌には、栄養バランスの取れた食事も欠かせません。食事の栄養バランスが乱れると肌の調子にも影響するため、肌によい食べ物を取り入れた食事を1日3食しっかり摂りましょう。

うるおい肌を目指すときに摂りたい栄養素は、タンパク質やビタミン類です。タンパク質は皮ふを作る材料として、重要な役割を果たしています。タンパク質を多く含む食材は、肉や魚、卵、乳製品、大豆製品などです。

ビタミン類のなかでも、ビタミンAは皮ふの健康を保ち、うるおいを維持するはたらきを担っています。ビタミンAは緑黄色野菜やレバー、海藻類に多く含まれているため、意識的に摂るようにしましょう。

室内の湿度を管理

室内の湿度管理も、うるおい肌への第一歩です。空気の乾燥は肌表面からの水分蒸発量が増えることにつながるため、部屋の空気が乾燥しないように加湿を心がけましょう。

室内の湿度が40%を下回ると、肌の乾燥が進むといわれています。加湿器や濡らしたタオルなどを活用して、湿度が50~60%くらいになるように調節するのが理想的です。

ただし、室内の湿度が60%を超えると湿気が多すぎて、カビやダニが繁殖する原因になることがあります。湿度計を設置して、適切な湿度コントロールをおこないましょう。

睡眠、ストレス管理

うるおい肌を目指すときは、睡眠とストレス管理にも気を配りましょう。十分な睡眠は成長ホルモンの分泌につながり、肌の回復や再生が促されます。質のよい睡眠のために就寝直前の食事や入浴、スマホの使用は避け、リラックスして入眠できる環境を整えましょう。

また、ストレスの蓄積は自律神経の乱れからバリア機能を低下させ、肌の乾燥につながりやすいといわれています。休養を十分に取ったり趣味を楽しんだりして、ストレスを上手に解消しましょう。

まとめ

うるおい肌に必要なのはスキンケアによる外側からのケアと、生活習慣の見直しによるからだの内側からのケアです。肌のうるおい不足を感じたら、保湿に効果的なスキンケアや生活習慣を取り入れてみてください。肌のうるおいを高めて、みずみずしくなめらかな美肌を目指しましょう。