肌のたるみを防ぐ!毎日できる簡単スキンケアでハリと弾力を取り戻す!

肌のたるみを防ぐ!毎日できる簡単スキンケアでハリと弾力を取り戻す!

肌がたるんでしまう主な原因は加齢によるもので、それ以外には乾燥や紫外線の影響、生活習慣の乱れもたるみを引き起こす要因です。この記事では、肌のたるみを防ぐのにおすすめのスキンケアやお手入れの方法をご紹介しています。肌質に合ったスキンケアを使って、ハリのある肌を手に入れましょう。

肌のたるみの主な原因

肌のたるみとは皮ふや筋肉、脂肪など肌を構成する組織が全体的に下方向へ下がった状態を指します。たるみを何とかしたいと思ったら、まずはその原因について知っておきましょう。たるみの原因としては、主に次の5つがあげられます。

● コラーゲンやエラスチンの減少
● 筋肉の衰え(40代、50代)
● 乾燥
● 紫外線
● 生活習慣の乱れ

肌のたるみが引き起こされるメカニズムを原因別に詳しく見ていきましょう。

コラーゲンやエラスチンの減少

たるみが起こる原因のひとつは、真皮を構成するコラーゲンやエラスチンの減少です。皮ふは「表皮」「真皮」「皮下組織」の3層構造になっていて、肌の弾力は真皮層によって維持されています。

真皮は、コラーゲンやエラスチンといった線維群からなる組織です。この線維群と細胞のあいだに存在するヒアルロン酸などが水分を保持することによって、肌にハリやうるおいをもたらしています。

ところが、真皮のコラーゲンやエラスチンは加齢にともなって減少していく成分です。そのため年齢を重ねるごとに真皮の厚さが薄くなっていき、弾力を支える力が失われて肌がたるんでいきます。

筋肉の衰え(40代、50代)

加齢とともに表情筋が衰えることも、たるみの原因です。筋肉は肌を支える要素のひとつで、顔の表情筋は年齢を重ねると徐々にゆるみ、それにともなって皮下組織や皮ふも下方へ引っ張られていきます。

乾燥

肌のたるみは乾燥によって引き起こされることがあります。肌の弾力は真皮層にあるヒアルロン酸などの保水機能によって保たれていますが、肌の表面を覆っている表皮が乾燥するとその下の真皮層から水分が失われ、ハリを維持できなくなるのがたるみの原因です。

とくに空気が乾燥する冬の時期は肌の水分が奪われやすく、年齢に関係なくたるみが気になる季節といえるでしょう。

紫外線

紫外線の影響で肌にたるみが生じるケースもあります。その原因は、紫外線を浴びることで真皮層を構成するコラーゲンやエラスチンといった線維群が破壊され、肌の弾力を支える機能が発揮できなくなるためです。

屋外において紫外線を浴びる時間が長かったり、紫外線対策をきちんと取らなかったりすると、紫外線の影響で肌のたるみが進行します。

生活習慣の乱れ

生活習慣の乱れも肌のたるみにつながる原因です。偏った食事や運動不足によって顔の皮下脂肪が増えると、筋肉で皮下脂肪を支えることが難しくなり肌がたるみます。

基礎代謝は加齢にともなって低下していくため、炭水化物や脂質の多い食事を続けている人や運動する機会が少ない人は、皮下脂肪の蓄積に注意しましょう。

肌のたるみを防ぐスキンケア方法

肌のたるみを防ぐ!毎日できる簡単スキンケアでハリと弾力を取り戻す!

肌のたるみを防ぐ!毎日できる簡単スキンケアでハリと弾力を取り戻す!

肌のたるみは、ほほが下がることによるほうれい線の目立ちや二重あごにつながります。老け顔にならないように日ごろから適切なスキンケアを心がけて、肌のたるみを防ぎましょう。たるみ対策におすすめのスキンケアやお手入れの方法は以下の5つです。

● 保湿ケアを徹底する
● 日やけ止めを使用する
● エイジングケア*成分を取り入れる
● マッサージやフェイスヨガ
● 生活習慣を見直す
*年齢に応じたお手入れ
肌のたるみ対策として、これからご紹介する方法を取り入れてみてください。

保湿ケアを徹底する

たるみの原因のひとつは肌が乾燥することであるため、保湿ケアをして肌の乾燥を防ぎましょう。クレンジングや洗顔のあとは、化粧水で肌に水分をたっぷり補給してください。

ただし化粧水だけでは水分がすぐに蒸発し、再び肌が乾燥してしまいます。乳液やクリームで油分を与え、肌を乾燥から守りましょう。

日やけ止めを使用する

紫外線は肌のたるみを引き起こす大きな要因です。日常的に日やけ止めを使用して、紫外線による光老化の影響から肌を守りましょう。

朝に日やけ止めを塗ってそのまま夕方まで過ごす人は多いと思いますが、日やけ止めは時間の経過とともに効果が低下していきます。2〜3時間おきに塗り直すようにすると、日やけ止めの効果をしっかりキープできるでしょう。

エイジングケア*成分を取り入れる

たるみ対策として使うスキンケアは、エイジングケア成分が含まれたものがおすすめです。肌のハリは加齢にともなって低下していくため、弾力ケアができる成分が配合されたスキンケアを取り入れるとよいでしょう。エイジングケア成分としてよく知られているのは、次のようなものです。
*年齢に応じたお手入れ

▼レチノール

ビタミンAの一種で、真皮の線維芽細胞を活性化することでコラーゲンの生成を促進し、肌の弾力をサポートする。

▼プラセンタエキス

ビタミンやミネラル、アミノ酸などを含み、肌のターンオーバーを促進してハリを向上させる効果が期待できます。

▼ナイアシンアミド

ビタミンB3やニコチン酸アミドとも呼ばれ、コラーゲンの生成を促進して肌にハリを与えます。

▼アスタキサンチン

エビやカニなどに含まれる赤い色素で、抗酸化作用やコラーゲンの変化を防ぐ効果があることから、たるみの抑制が期待できます。

マッサージやフェイスヨガ

表情筋を使わないと筋肉が衰えてたるみやすくなるため、マッサージやフェイスヨガで顔の筋肉を動かすようにしましょう。マッサージやフェイスヨガを行うときは、顔の皮ふを強くこすらないように注意してください。

摩擦によって肌表面が乾燥したり、真皮を構成するコラーゲンやエラスチンなどの線維群がダメージを受けたりする可能性があります。マッサージクリームなどを使って、肌の摩擦を防ぎましょう。

生活習慣を見直す

たるみの予防には肌のケアと併せて、食事や睡眠などの生活習慣を整えることも大切です。食事では、コラーゲンを作り出すもとになるタンパク質を十分に摂取しましょう。タンパク質を多く含む食材は肉や魚、乳製品、卵などです。

たるみの防止には十分な睡眠も欠かせません。コラーゲンの生成を促す成長ホルモンは、睡眠中に分泌されるためです。成長ホルモンは入眠してからの約3時間に深く眠ることで分泌が促進されるといわれているため、就寝前のスマホは避けて睡眠の質を高めましょう。

たるみ予防におすすめのスキンケアアイテムの選び方

たるみを防ぐには肌を乾燥させないこと、そしてたるみケアができるスキンケアアイテムを選ぶことが重要です。アイテム別の選び方について詳しく解説するため、ここでご紹介するポイントを押さえてご自身の肌にぴったりのアイテムを見つけてください。

クレンジング(乾燥肌、脂性肌)

クレンジングにはオイルやクリーム、ミルクなどさまざまな種類がラインアップされていますが、肌質に合わないクレンジングを使うと肌が乾燥してたるみを引き起こす可能性があります。乾燥肌の場合は洗浄力の強いオイルタイプよりも、肌の負担が少ないジェルやクリームタイプがおすすめです。

脂性肌の人が油分の多いクリームやミルクタイプのクレンジングを使うと、洗い流したあとにベタつきが残りやすいため、余分な皮脂を取り除いてくれるオイルタイプを選ぶとよいでしょう。脂性肌でも洗浄力が強すぎると乾燥してしまうため、オイルタイプのなかでもやさしい洗浄力のものを選んでください。

化粧水(乾燥肌、脂性肌)

化粧水は保湿力を重視して、ヒアルロン酸やセラミド、コラーゲンなどの保湿成分が配合されたアイテムを選ぶとよいでしょう。乾燥肌の人は、保湿成分がたっぷり入った「しっとり」タイプの化粧水を使うと乾燥に起因する肌のたるみを防げます。

脂性肌には皮脂コントロールができる成分を配合した「さっぱり」タイプの化粧水がおすすめですが、肌の乾燥を避けるため保湿成分が含まれたものを使いましょう。

美容液(たるみに特化した成分)

美容液は前述したようなレチノールやプラセンタエキス、ナイアシンアミドといった、たるみに特化した成分が配合されたアイテムを取り入れましょう。そのほかにコラーゲン生成に関わるビタミンCを安定化させたビタミンC誘導体や、抗酸化作用により肌のハリをサポートするアスタキサンチンなどの成分が入った美容液もおすすめです。

乳液・クリーム(高保湿力)

たるみを防ぐ目的で乳液やクリームを使う場合は、高保湿なタイプを選ぶとよいでしょう。肌のうるおいを保つことで、乾燥によるたるみを予防できます。

乳液やクリームはもともと化粧水よりも油分が多く保湿力に優れていますが、より保湿力が高いのはセラミドやヒアルロン酸、グリセリンなどの保湿成分が配合されたアイテムです。

日やけ止め

日やけ止めは「PA」「SPF」の値を基準にして選びましょう。PAは、真皮層まで影響を与え肌のたるみにつながるUV-Aを防ぐ効果の高さをあらわすものです。SPFは、肌表面にダメージを与えシミの原因になるUV-Bを防ぐ効果の長さを示します。

PAやSPFの値が高いほど紫外線から肌を守る効果は強いですが、そのぶん肌への負担が大きくなってしまうため、使用シーンに合わせて日やけ止めを使い分けるとよいでしょう。使用シーン別のPAとSPFの目安は次のとおりです。

使用シーン PAの数値 SPFの数値
通勤・買い物 PA+~PA++ SPF10~20
屋外での軽い運動 PA++~PA+++ SPF20~30
炎天下での長時間にわたる活動 PA+++~PA++++ SPF30~50


屋外にいる時間が長いときはPAとSPFの数値が高い日やけ止めを使用し、日常生活では数値が低めのものを選ぶと肌に負担をかけにくいでしょう。

肌のたるみに効果的なケアのポイント

肌のたるみにアプローチするには、毎日のスキンケアを正しい順序で行うだけでなく、週1~2回のスぺシャルケアも取り入れて肌のコンディションを整える必要があります。たるみに効果的なスキンケアのポイントを確認してみましょう。

スキンケアを順序よく行う

スキンケアは正しい順番で使うことによって効果を発揮します。たとえば、化粧水をつけずに美容液や乳液を使っても肌の水分が不足して肌のハリが低下してしまうため、スキンケアは順序を守って行うようにしましょう。スキンケアの基本的な順番は以下のとおりです。

①クレンジング
②洗顔
③化粧水
④美容液 *導入美容液の場合は化粧水の前
⑤乳液
⑥クリーム

アイテムごとに適切なタイミングで使用し、肌のうるおいをキープしましょう。

週に1〜2回のスペシャルケア

毎日の保湿ケアにプラスして、週1〜2回のスペシャルケアで肌を整えるとたるみのケアに効果的です。美容成分がたっぷり配合されたシートマスクやパックを使ってハリのある肌を目指しましょう。

シートマスクやパックは肌にのせてから時間をおくことで成分がじっくり浸透するため、ゆったりとくつろげる時間を取りお手入れを行ってください。

まとめ

顔のたるみは加齢だけでなく、乾燥や紫外線、生活習慣などの原因によっても引き起こされます。たるみを防ぐためには肌の保湿や紫外線対策を徹底し、生活習慣に気をつけることが必要です。

肌のたるみが気になってきたらスキンケアと肌のお手入れ方法を見直して、乾燥対策やたるみケアができるアイテムを取り入れてみましょう。